タッグコールカップ解説(A~Cレギュ大会)

みなさんこんにちは。
普段はみちびき杯を主催しておりますうっつーと申します。

この度「タッグコールカップ」https://tonamel.com/competition/h5TKyを開催するうえで、「過去こんなデッキがあった」という紹介をさせていただければと思います。
個人の主観があります。過去公式などに掲載されていたものなどから引用させていただいたりで構成させていただきます。
予めご了承ください。

①カードプールについて

解説をしていく前に、まずどんなカードが存在していたかがわからなければいけません。

実はザクっとここに掲載されています。

引用:ポケモンカードゲーム公式
※本大会ではサン&ムーンシリーズのカードがすべて使用できますが、「ナツメ&ハチク」「ムウマージ(くなんのたたり)」は使用できません。

では実用性のあったカードをすべて紹介していきます!…となるともう書ききれなくなってしまうので、ここから主要なデッキ(サンプル)を紹介していければと思います。

②主要デッキ紹介

前置き

さてここからはA~Cレギュで使用されていたデッキを紹介していければと思います。
ざっくりとどんなデッキがあったかと言えば…

  • タッグチームGX(たねポケモン、HPや与えるダメージが高い代わりにサイドが3枚引かれてしまう)主体のデッキ

  • そのほかGX(タッグチームのようにすぐ盤面に出せるわけではないが、進化することで高いHPと与えるダメージが大きくなる)主体のデッキ

  • いわゆる非エク(取られるサイドは1枚ずつで与えるダメージも少ないが、大きいダメージを出せるデッキも存在する)主体のデッキ

以上な感じでした。
今とそんなに変わらないように感じられるかもしれませんが、一番大きな違いとしては「タッグチーム」の存在です。
タッグチーム登場はサンムーンレギュ後期の「タッグボルト」からです。

引用:ポケモンカードゲーム公式
前述した通りのスペックを併せ持つ非常に強力なカードです。
(当時登場したときの驚きは忘れられません…)
今回はタッグチームがサンムーンレギュを大きく変えたといっても過言ではないと考えたため、今回は「2020CL東京」の環境時のデッキ紹介となります。

2020CL東京環境

大体こんな感じです。

引用:だいおじさん(こーだいさん)ツイッター
非常にわかりやすいですし、当時の筆者もこの図を参考にしていた節があります。

というわけで以下より、それぞれのサンプルデッキを紹介していきます。
全部紹介しきれないのでいっぱいいたな~ってデッキを紹介します。

パーフェクション

いわゆる「パーフェクション」のデッキ。
ミュウツー&ミュウGXの特性「パーフェクション」によって、ポケモンGXのワザを全て使える、という強みがあります。

ミラクルツイン収録 看板タッグチームは有田先生が描かれていた。
書いてあることが全部強い。
(引用:ポケカ公式)

当時はデッキの特徴から、炎タイプメインならレッドパーフェクション(通称レッパ)、後述するアルセウス&ディアルガ&パルキアを採用したゴッド(神)パーフェクション(通称ゴッパ)などがありました。
以下がサンプルデッキです。

サンプル1(レッドパーフェクション)


サンプル2(ゴッドパーフェクション)

サンプル3(超パーフェクション)

【デッキの強み】進化ポケモンも関係なくポケモンGXを採用でき、対応力が非常に高い
【デッキの弱み】ミュウツー&ミュウGX自身が超弱点という点(弱点を突きやすい)

アルセウス&ディアルガ&パルキアGX(通称三神)系統

前述した「ゴッドパーフェクション」にも採用されているカード。
超強力なGXワザ、エネルギー加速しながらダメージを与える技を持ち、非常に強力なカードでした。

オルタージェネシス収録 書いていることが全部強い。まさに神のようなカード
引用:ポケカ公式

「三神ザシアン」を知っている方ならこのデッキが一番強そうに見えますが、実はアタッカーはそこまで多くないので最強、というわけではありませんでした。
以下サンプルデッキ

サンプル1(三神ケルディオ)

サンプル2(三神ラフレシア)

いきなりnoteの紹介ですがオススメです。

【デッキの強み】GXワザが決まるとサイドをどんどんと進められ、自身もアタッカー性能が高い点
【デッキの弱み】GXワザを打つまでに2ターンが平均なため、エネルギー加速に時間がかかる。そのため序盤のエネルギー破壊には弱い。

ルカリオ&メルメタルGX

三神に反して防御こそ正義!みたいなカードです。
GXワザはダブル無色エネルギーで相手のエネルギーをトラッシュすることもできるので、コントロールにも採用されました。
ここでは主にサイドを取り進めるデッキを紹介します。

フルメタルウォール収録のルカリオ&メルメタルGX いぶし銀な1枚。
書いていることが全部強い。
引用:ポケカ公式

2020CL東京の優勝はこのルカリオ&メルメタルGXのデッキでした。
ここで世界大会の権利を獲得したシマダダイチ選手は、WCS準優勝という輝かしい成績を残しました。
そのデッキが↓

引用:https://www.pokemon-card.com/info/2019/20191004_002100.html

若干解説放棄ですが、もはや語ることはありません。
後述するシマヒロマサ選手のレシラム&リザードンとの決勝戦は非常にアツいものとなっております。

【デッキの強み】GXワザで耐久力を上げながら相手の妨害ができる点、グッズで弱点も消え器用な立ち回りができる。
【デッキの弱み】瞬間的な打点が見込めない点。

レシラム&リザードンGX

「う~ん、カキ!」の対象がコイツ。
ワザがすべて強い、当時のTier1カードでした。

ダブルブレイズ収録 書いていることが全部強い。おかしい。
引用:ポケカ公式

2020CL東京でシマヒロマサ選手が準優勝という成績を残し、その前後でもシティリーグ優勝報告が多数あった非常に強力なカードです。
準優勝デッキは↓

引用:https://www.pokemon-card.com/info/2019/20191004_002100.html

溶接工、カキ、炎の結晶、巨大なカマドと、お膳立てするカードが非常に多く存在しており、このデッキを使う、またこのデッキに勝つためにはどうするか…を考えたプレイヤーは非常に多くいました。

【デッキの強み】中打点~一撃高火力までなんでも揃っている柔軟性の高さ
【デッキの弱み】その強さから非常にメタられやすい点

ピカチュウ&ゼクロムGX

タッグチーム初登場の看板タッグチームポケモン。
たねポケモンでHP240もある!という衝撃は今でも忘れられません。

タッグボルト収録 ピカチュウが可愛い 書いていることが全部強い。
引用:ポケカ公式

自身がエネルギー加速をしベンチ狙撃ができる点から、特に非エクデッキは特性「ベンチバリア」を持ったミュウを積極的に採用して対策をしていました(今もベンチ狙撃が簡単にできるので、この点はあまり変わっていないと思います)

以下サンプルデッキ

あくまでも↑は一例としての紹介です。
使用者の好みが多く反映されるデッキですが、共通しているのはサンダーマウンテン◇でエネルギー加速をさらに潤滑にしたり、エレキパワーで打点を増やしたりと、レシラム&リザードンに引けを取らない強さでした。

【デッキの強み】前述したエネルギー加速と追加打点で一撃高火力が見込める点
【デッキの弱み】ほかのタッグチームと比べるとHPが若干低い点

サーナイト&ニンフィアGX

今はなきフェアリータイプのタッグチームからサーナイト&ニンフィアGXです。
筆者が好んで使っていました。

ナイトユニゾン収録 可愛い 後攻を取っても強い点が強い。
引用:ポケカ公式

ジャローダVSTARが同じエネルギーを動かすワザを持っています。
1枚で完結しているカードです。
可愛い顔してまんたんのくすりやアセロラなどで回復をしつつ、隙があれば追加GXワザで相手の手札を0にすることもできます。

以下サンプルデッキhttps://twitter.com/MintHiroshima/status/1179731880402251776

特性「ふしぎなことづけ」を持ったムウマージと組み合わせる型もありました。
当時の環境相手にサイドを先行されることが多かったため、マチスの作戦から大逆転するデッキタイプでした。

【デッキの強み】エネルギー加速から相手へのコントロールなど、1枚で完結している点
【デッキの弱み】一撃高火力にめっぽう弱い点

ルガルガンゾロアーク

ここからは進化GXデッキの紹介です。
1つ目はルガルガンゾロアーク(通称ルガゾロ)です。
Aレギュ登場時からAレギュがスタン落ちするまで環境に居続けた化け物デッキです。

ひかる伝説収録 現在のチラチーノ(やりくり)やレパルダス(とりひき)と同じ特性 ワザも強い
引用:ポケカ公式
アローラの月光収録 当時は闘弱点のピカチュウ&ゼクロムに強く、GXワザ+こだわりハチマキでタッグチームを倒せる可能性があった

デッキの最大の特徴はゾロアークGXの特性「とりひき」を活かした拡張性の高さでした。
環境に合わせて刺さるカードをふんだんに盛り込んで環境に居続けることができるデッキでした。
以下サンプルデッキ

グリル選手(@sho_bunripoke)のツイッターからhttps://twitter.com/sho_bunripoke/status/1175758414758072321

レシラム&リザードンには1発で倒されてしまうものの、それを逆手にとってカウンターできたり、ジラーチ(ねがいぼし)などのたねポケモンの特性を止めたり、非常に器用に立ち回ることができるデッキです。
【デッキの強み】前述した拡張性の高さ、ドローパワーの高さ
【デッキの弱み】HPがタッグチームよりも低いため、割かし簡単にやられてしまう点、特性ロックに弱い点

ズガドーンアーゴヨン

UB枠からズガドーンアーゴヨンです。
溶接工やビーストリングなどで高火力をたたき出すことができる比較的まっすぐなデッキタイプです。

超爆インパクト収録 枚数を選べてダメージを出せたりGXワザもサイドを実質的に取るワザ。
器用なカード
引用:ポケカ公式
超爆インパクト収録 特性でトラッシュから基本エネルギーを付けられるのでズガドーンやエネルギーをトラッシュするワザを持つポケモンと相性がよかった
引用:ポケカ公式

以下デッキサンプル

みみずく選手(@mimizuku2223)https://twitter.com/mimizuku2223/status/1175690810664177664
のツイッターから

相手に応じてダメージを調整できたり、ビーストリングや溶接工で何もないところから高火力を出せるデッキとして環境の一角を担っていました。
【デッキの強み】前述した通りの高火力+器用な立ち回りができる点
【デッキの弱み】ビーストリングや溶接工が引けないとダメージが出せない点

サーナイトGX

筆者の推しポケです。

光を喰らう闇収録 可愛い。 エネルギーが多くつくデッキが多かった環境にマッチしていたカード
引用:ポケカ公式

フェアリータイプということで三神の弱点を付ける点、2進化だがアローラキュウコンGXなどで安定して進化できる点、エネルギーをたくさんつけるタッグチームなどに高火力を出せる点が評価されていました。
以下サンプルデッキ

本体は1エネでダメージを与えていける点、追加効果ありGXワザが強力なタッグチームに対して軽いエネルギーでダメージを出せる点が評価されていました。
【デッキの強み】上記の通り
【デッキの弱み】相手のエネルギーの数にダメージが左右される点

ゴルーグ(いにしえのこぶし)

非エクデッキの紹介から一つだけ
いにしえのこぶしを持ったゴルーグです。

オルタージェネシス収録 ダブル無色エネルギーでワザが打てるコスパの良さ
引用:ポケカ公式

トラッシュにサポートがあるなら失敗するため、デッキにはサポートがほぼ入っていない(グラジオは例外)デッキとなります。
以下サンプルデッキ

なんと言ってもこのデッキの強みは、非エクでありながらも「ムキムキパッド」でHPが50上がり三神の攻撃を耐えられる点にあります。
好きな人は好んで使うデッキの一つでした
【デッキの強み】エネルギーのコスパがよく、タッグチームを倒しサイドレースを有利に進められる点
【デッキの弱み】グラジオが入っている場合何らかの方法でトラッシュに行くと実質的に敗北する点

HAND

最後に特殊デッキの紹介として、HANDです。

超爆インパクト収録 現在はエクストラ禁止カード
引用:ポケカ公式

主に相手をコントロールしながら、自らは特殊勝利を目指す、もしくはコントロールを通して山札切れを狙って勝利する、という2パターンの勝利方法があります。
以下サンプルデッキ

前述したルカリオ&メルメタルでエネルギーを破壊し、プルメリやマーズ、スカル団のしたっぱなどでコントロール、タッグチームやたねポケモン主体のデッキにはフーパやラフレシアなどで対抗、レシラム&リザードンにはホワイトキュレムで倒しに行くプランまで用意されています。
【デッキの強み】2パターンのみならずそれ以上の勝ち方が用意されている点
【デッキの弱み】デッキの扱いの難易度が高い点、時間切れとの戦い

③あとがき・イベント注意点

サンプルデッキは以上になります
このデッキが紹介されていない、などあるかと思いますが主要なところはかいつまんだつもりです、ご容赦ください。

イベント注意点ですが、前述した2枚のカードは使用することができません。
・ムウマージ(くなんのたたり)

・ナツメ&ハチク

元々はムウマージ(ふしぎなことづけ)、ジュジュベ&ハチクマンというカードでしたが、大会結果などを受け禁止カードとなりました。

引用:ポケカ公式
上記の2枚はその代りに作成されたカードのため、当時のA~Cレギュでは存在しないため使用できないカードとなります。
デッキ作成の際には気を付けてください。

以上となります。
イベント直近の投稿となってしまいましたが、楽しんでいただけたでしょうか?
ぜひ10/2(日)はババロコでタッグコールカップへ!

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