一番遅い人を先頭に、一番速い人を殿(しんがり)に

先ほどニュースで、登山(正確には下山)中に行方不明になった少年が無事見つかって、親御さんが頑張った少年を労わっているシーンが流れていました。

足を滑らせて道から外れ、じっとしていたのですぐに見つかったとのこと。遭難時の対応としては模範的です。

ただ、足を滑らせたその時に気付くことはできなかったのか、とも思います。というのも、集団で行動する場合には「一番遅い人を先頭に、一番速い人を殿(しんがり)に」というセオリーがあるからです。

ツーリングのとき、スキーのとき、旅行のとき、様々なシチュエーションで集団での行動が必要になる場合があります。引率が必要になる状況もありますが、重要なのは先頭ではなく殿(しんがり)です。集団から離れた人を集団に戻せるのは最後尾の人だからです。

家族で、特に子供と一緒に行動する場合は、子供は大人の横か前を歩かせ、大人は常に子供が見える位置---最後尾にいるべきです。その配置で子供がふらふらして目的地に向かわないようなら、引率として先頭にも一人大人を置く。誘導する人間がどうしても一人しか確保できない場合は、その人間は最後尾に配置すべきです。

ベストなのは子供を大人が挟む配置です。横に挟むと邪魔になることもあるので、それならば前後で挟む。挟めないなら後ろにつく。重要なのは先頭ではなく殿(しんがり)です。(大事なことなので2回書きました)

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