見出し画像

なぜ看護師のために活動しているのですか?

うつ病予防を広めている、時任春江です。
うつ病予防というと、どうも、うつ病患者さんを治療する話なのか?と思われがちです。
そうではなくて、発症しないように予防するための考え方や方法を広める活動をしています。

テレビを見ながら、ふと、中村哲医師の言葉に、「同じ!」と感じました。

困っている人を救う理由は「人情」

2019年12月4日
アフガニスタンで長年、現地住民の生活環境の改善に尽くした日本人医師の中村哲さん(73)が現地で銃撃されお亡くなりになりました。

この事件は多くの方がご存知だと思います。

昨日テレビのサンデーモーニングを何気なく見ていたら、ここのところ話題になっているアフガニスタンに関連して中村さんの映像が出てきました。

「なぜ、困っている人たちを救うのか 」と、問われた中村さんは・・・

「みんなが泣いたり、困っているのを見ればね、誰だって“どうしたんですか? ”って言いたくなる。そういう人情に近いもんで… 」

人情とは?

「人情」
久しぶりに耳にする気がしました。

改めて、「人情」を調べてみると、
《人間の自然な心の動き。人間のありのままの情感。》
とあります。

中村さんにとって、人を助けるのは自然なこと。
私も同じ!そう思ったのでした。

私が、今、行っている事業も、中村さんとは比べ物になりませんが、最初のきっかけは、「人情」だったと思います。

看護師という仕事が好きなのに働き続けられない

私は、25年看護師として総合病院に勤めましたが、その24年は4人の子どもの子育てをしていました。

「親御さんと同居だったのですか?」とよく聞かれますが、ずっと核家族です。

託児所、保育園、ベビーシッター、子育てサポーター、近隣の保育園ママに、子育てを助けてもらいながら仕事を続けられました。

それでも、4人目の三女が小学校に入学するとき、それまでお願いしていた子育てサポーターさんが、「来年から支援できなくなった」とおっしゃって、、、

いろいろと考えたのですが、家事育児を工面できず、退職しました。

その時の私は、経験とともに責任が大きくなり、毎日定時で帰れない状況になっていました。

学童保育所やベビーシッターなどを利用しても、家族へのしわ寄せが大きくなっていました。

家族に迷惑をかけながら仕事している、という罪悪感。
看護師として仕事を続けたい、という自分のわがまま。

この相対する気持ちで揺れ動き、答えが出せずにいましたが、
しかし、どう考えても、乗り越えられそうにない。
一度、リセットしてこれからの人生を考えるのもいい機会かもしれない。

そう思って退職しました。

しかし、退職後も、退職したことが悔しくて仕方がなかった。

辞めたいと思っていないのに辞めざるを得ない状況。
定時で帰れる仕事なら、辞めなくて済んだのに。
辞めてしまった自分が情けなかった。

半年経つ頃、あれこれ考える時間ができ、

「そうだ!看護師さんが笑顔で定年まで働ける、そんな社会になるような活動をしよう!」

そう思ったのです。

2012年11月16日、脳裏にこびりついた思いでした。

自分のような看護師さんがたくさんいるはず。
悔しい、情けない、そんな看護師さんが減りますように。

病院以外のことは、何もわからない看護師の経験しかない自分。

できるかどうか?

よりも、

どうしたらできるか?
しか考えられなかった。

人間の自然な心の動き。人間のありのままの情感とは、そういうことなのではないかと、中村さんの言葉で思ったのです。

中村哲医師がご尽力された国の今後が気になります。
争いによって傷つく人がありませんように。

お読みいただき、ありがとうございました.
よろしければ、スキ、フォローよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?