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閉鎖社会のローカル文化 ー異常か正常かは常に目を光らせておきたいー
重めのテーマ。
閉鎖社会がテーマの文章を読んでみたいと言われたので、ちょっと書いてみる事にする。
○内輪ノリの暴走によるイジメ
先日Twitterのトレンドで、とあるYouTuberの実家と間違えられた一般の方の家が、脅迫や嫌がらせの被害に遭っているというニュースを見た。
その間違えられた方はただ災難というほかないが、そもそもYouTuber本人の家でも余裕でアウトな犯罪行為である。
このニュースから感じたのは、"内輪ノリの暴走"だ。
当該YouTuberの動画は見た事が無いしあまりよく知らないのだが、ちょいちょい炎上してる事だけ小耳に挟んでいた。
きっと日常的に視聴者から"イジられる"ような芸風なのかなと推測出来る。
イジられるというと語弊があるだろうか。
「こいつならサンドバッグにしてもいい」が極度にエスカレートし、挙句の果てに一部の人間が本当に嫌がらせや殺害予告をしてしまっているのかなと感じた。
この構図はまさにイジメと一緒である。
だが、本人達はその異常性に気付かない。それを指摘する人間もいない。
YouTuberとその取り巻き(視聴者)という閉鎖社会である。
ちなみにTVのイジられ芸人へのイジりも「これって実質イジメでは…?」と思う時がちょいちょいある。
たとえイジられ芸人本人がそう思っていなくても、視聴者からはそう見えてしまう時があるのだ。
これもやはり本人達が気付いていない、芸人・番組スタッフ達の内輪ノリによるものだろう。
内輪ノリではただ面白いネタかもしれないが、外から見ると異常に見えてしまうのだ。
この現象は、学校のクラスなどでも当たり前のように起きうる事だろう。
"イジり"が暴走した結果、イジメになる。
だからいじめている側に罪の意識など存在しない。
外から見たらイジメでしかないのだが、本人達は自分達のやっている行為の異常性に気付かない。
せいぜい遊びの一環か暇つぶし程度にしか考えていないだろう。
○閉鎖社会はどこにでも存在する
上に挙げた例では、YouTuberと視聴者、芸人と番組スタッフ、学校のクラスという閉鎖社会が登場し、内輪ノリが暴走した結果イジメや犯罪行為に発展するという話をした。
閉鎖社会。どこにでも存在するものだ。
会社、学校、地方、家庭…。
インターネット上のコミュニティなんかは元々オープンなものが多いが、ある程度経つと大抵は仲良し同士で固まるようになる。
そのため、ネットのコミュニティは成熟するとどんどん閉鎖的になっていく、というのが持論だ。
というわけで、閉鎖社会とはとても身近なものである。
閉鎖社会という言葉は、ムラ社会みたいなネガティブなイメージが強いが、そんな事はない。
言ってしまえば、パブリックなコミュニティ以外は全て閉鎖社会だと私は思う。
○ローカルルール
閉鎖社会にはそれぞれローカルルールが存在する。
ローカルルールというか文化というか。
家庭の場合。
当たり前だが、ローカルルールは家庭によってそれぞれ違う。
土曜は家族揃って外食をする、とか皿洗いは子供達がやる、なんて平和なものもローカルルール。
子供が門限18時に帰ってこなければ罰として夕食抜き、テストの点が悪かったら夏休みは外出禁止でずっと勉強、といった異常なものだってローカルルール。
学校の校則だって同じだ。
ちょっと変わったものから、それはおかしいのでは?と思うものなど、多岐に渡る。
下着の色指定の校則がある学校は以前Twitterでおかしい!と騒がれてたような気がする。
他には、メルカリの値下げ交渉や買う前のコメント必須みたいなローカルルールだって、はたから見れば異常である。
まあ最近は即購入可って書いてる人も増えた気がするが。あまり使わないから分からん。
○閉鎖されているからこそ異常だとは気付かない
前項で挙げた異常な例。
ここでは異常な校則がある学校について述べるが、異常な校則を考えた人は、それを特に異常だと思っていなかっただろう。
異を唱える人もいなかったので、校則として通用していた。
だが、その話を聞いた親などが「それはおかしい!」とSNSで発言する。
おかしいという声が広まり学校にクレームが入る。
というような事象はいまや珍しくもないのかなと思う。
閉鎖社会でまかり通っていたルールが、一般的には異常だったという事だ。
流れとしては、本人達はこの校則が異常だとも気付いていなかった。気付いていたとしても、大きく異を唱える事はしなかった。
だが、外から見て異常だと感じた人がSNSで発信し、更に外側の多数の意見を得て、初めてこれが異常な校則なのだと判明した。といったところだろうか。
他には、だいぶ昔に幼少時に虐待されていた人の手記を読んだ。
勿論かわいそうな境遇なのだが、虐待されている本人…まだまだ小さい子にとっては「虐待されている」なんて実感は当然ない。知らないからだ。
当時は自分がかわいそう、異常な家庭にいるなんて全然思わなかっただろう。
ただ「お母さんが怖い」「嫌われたくない」という一心だったんだろうなと思う。
虐待に限らず、毒親もまた然り。
○外から見て異常なものでないかは常に目を光らせておきたい
長々と纏まりのない文章を書いてしまった。
結局は、内輪ノリとはどのコミュニティにも起きうるものだし、異常なローカルルールが出来ても本人達は異常だと全く気付いていない可能性があるという事だ。
内輪ノリが一概に悪と言うわけではないが、「これは果たして内輪ノリなのか?」という事は常に念頭に置いておきたい。
異常な文化を異常と気付かずに、囚われてしまう。
これは誰にでも起こりうる事だ。
そうならないよう、常に目を光らせておきたい。
私は今某インターネットでコミュニティを運営しているが、時折内輪ノリになっているなと感じる時がある。
普段は別にそれでもいいのだが、初めて参加した人に対して内輪ノリの身内トーク全開で接する人をたまに見る。
初めて参加したコミュニティで知らない人の話を延々とされたところで、まあ面白くないだろう。
そういう時はそっと別の話題に誘導したりする。
大切なのは、あらゆる事に対して疑問を持ち、自分の頭でじっくり考える事だ。全てが当たり前だと思わない事だ。
何かありきたりな結論になってしまったが、結局こうなるよねって感じ。
ほぼ推敲なしの読みにくい文章を最後まで読んでくださりありがとうございました。
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