出版の費用:1冊の本が出版されるまでのコストとは? 〜みんなの知らない出版の世界シリーズ#3〜
みなさん、こんにちは!
UTSUWA出版代表の山本です。
『みんなの知らない出版の世界シリーズの第3弾』をお届けします。テーマは「1冊の本が出版されるまでに、いくらコストがかかるのか?」です。
私たちは普段、何気に本を読んでいますが、1冊の本が出版されるまでに、どのような工程があって、どれくらいのコストがかかるかというのを意識しませんよね。
でも、気になりませんか?
出版って、何かの料理を作るのとは違い、日常的に作るわけではないので、どれくらいのコストがかかるのかまったくイメージできないと思います。
ということで、この記事ではあまり知られていない「本が出来上がるまでの費用」をご紹介します!
より出版を身近に感じてもらえたら嬉しいです!
出版費用の前に、出版の工程とは?
出版までのコストがいくらか知る前に、簡単に工程を知っておいた方が理解しやすいです。
簡単に制作工程をフローでご紹介します。
本制作の企画作成
原稿の執筆
原稿の編集・推敲・校正
本の表紙作成
本のDTP作成(本文のデータ作成)
紙の印刷
流通・販売・PR
大まかな流れは、この通りです。
プロジェクトによって工程の順番は変わりますが、基本的にはこのような流れが多いかなと思います。
出版の費用(原稿が出来上がるまで)
以上の流れを知ったところで、ここからは原稿が出来上がるまでのコストを考えていきたいと思います。
もちろん、制作費用はやり方によって変わりますが、基本的なコストをお伝えします!
本制作の企画作成
編集者や編集長、著者さんが打ち合わせを重ね、本の骨格となる企画をつくる工程です。
本の中身や目的、伝えたいことなどを見える化します。
この工程だけをやるということがないので、あくまで推測という形になりますが、10万円〜20万円ほどかかるかと思われます。
原稿の執筆
次は、ライターによる原稿執筆です。
通常、ライターが著者さんへヒアリングし、その内容をもとにライターが原稿執筆します。
この場合は、基本的には原稿が7万文字程度と想定すると、30万円ほどの出版コストがかかります。
原稿の編集・推敲・校正
原稿が形になったら、次は編集者による編集作業があります。
本のテーマと内容に相違がないか・読者にとって価値があるのかをチェックする編集作業、文章を読みやすくする推敲作業、文章を正しくする校正作業を行います。
この3つの作業をすべてトータルで、30万円ほどかかります。
ここまでで、原稿が仕上がったことになります。
このときのトータルの出版コストは、およそ80万円ほどになります。
あくまで通常の出版プロジェクトを考え場合、これくらいの出版費用がかかります。
出版の費用(原稿が出来上がった後)
ここからは、原稿がすべて出来上がった工程の中でかかる出版コストをお伝えします!
原稿が出来上がった後は、表紙を作ったり、紙書籍用のデータを作ったりします。
本の表紙作成
出版業界では、「装丁」と呼ばれる工程です。その中のひとつに表紙作成があります。出版社内で作成するパターンもありますし、外注先のデザイナーさんに依頼するパターンもあります。
なのでプロジェクト予算ややり方によって変わりますが、およそ7万円〜12万円かかります。
本のDTP作成(本文のデータ作成)
少しこの工程がわかりにくいかもしれません。ただ紙書籍にするために必要な工程です。
ここでも説明すると長くなるため省略しますが、紙書籍の印刷用データはPDFデータを印刷することが多く、そのデータを作成しなければいけません。
これらの作業を、DTPと呼びます。
この工程は、ページ数や使われるイラストなどによって変動しますが。200ページほどの本だと仮定して、10万円ほどになります。
こちらも出版社内のデザイナーに依頼するか、外注先のデザイナーさんに依頼します。
紙の印刷
紙書籍の表紙・本文データが出来上がったら、次は印刷工程に移ります。
印刷に関しては、ページ数・カラーページの有無・帯やカバーの有無などによってかなり変動します。
一般的な書籍を想定してみます。
200ページ、本文モノクロ、カバー・帯付きのカラー。
これらで1000部印刷するとして考えると、100万円〜140万円ほどかかります。
送料やカバー・帯の折り込み作業などによって変わってきますし、印刷会社によって違うのであくまで目安です。
流通・販売・PR
最後は、書店に流通して販売し、PR活動をする工程です。
ここの工程でも、かなり幅が大きいかなと思います。
有名作家さんであれば、全国の書店に平積みにされたり、チラシ・ポスターなどで販促をしたり、イベントを開催したりするためです。
大まかにかかるのは、以下の費用です。
流通手数費用
運送費用
在庫管理費用
広告宣伝費
人件費
などです。
本当にピンキリなので、目安の金額は算出できないというのが本音です。
ただ大まかに言えば、ある程度のPRをしつつ、書店に平積みするパターンだと、200万円〜300万円ほどかかると想定されます。
1冊の本が出来上がるまでの費用
以上のすべての工程を考えると、およそ500万円ほどのコストがかかります。
とはいえ、PRをガッツリしなければ、200万円ほどのコストで済みますし、PR・書店流通をしなければ、100万円ほどで出版ができます。
また個人で出版する場合であれば、かなり金額を下げられます。なぜなら、出版は多くの人が関わり、人件費が多くなってしまうためです。
原稿を自ら書いたり、個人で出版できるKDPなどを利用すれば、限りなく低コストで出版ができます!
まとめ
いかがでしたか?
出版に馴染みのない人からしたら、初めて聞く工程もあると思いますが、出版をするためにはすべて大切な工程です。
とはいえ、あくまでも出版にかかる費用の基本的なコストをお伝えしただけなので、自分のやりたい形で出版をすれば、低コストで出版できますし、気軽に出版することもできます。
UTSUWA出版では、今までの出版の常識とは違い、かなりの低価格で出版できるサービスを提供しています。
なぜなら、出版に関するムダなコストをAIによって省いたり、中間マージンがかかる出版形態をすっ飛ばして出版ができるためです。
この記事を見て少しでも、「あっ、出版ってこんな感じで進んで、これくらいのコストがかかるんだ」と思ってもらえたなら嬉しいです。
UTSUWA出版の理念は「出版を身近に」です。
「世の中に人全員が出版を経験する世の中」にしたいと本気で考えています。
出版って、ほとんどの人が経験しないため、中身がわからないんですよね。だから不安になりますし、驚きもありますし、戸惑いもあると思います。
でも、出版っていいものだし、簡単にできるんです。
出版体験は人生を変える体験のひとつになりえます。
もしこの記事で少しでも出版を身近に感じてもらえたら幸いです。
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