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カニ漁船の裏側にあるもの

みなさん、こんにちは!UTSUWA出版編集長の岩井です。

最近、YouTubeで「ディスカバリーチャンネル」にハマっています。
仕事が手に付かない、とまではいきませんが、毎日自制心がフルパワーで稼働して僕の指が「Yout...」とタップするのを防いでいます。

ディスカバリーチャンネルでは、「自然の不思議」から「サバイバルの達人は1ヶ月間無人島で生き残れるのか」といったクレイジーなものまで様々です。

色々なコンテンツがある中で、僕が最もハマっているシリーズがこちら。

カニ漁船で奮闘するアメリカンガイたちの物語です。

ベーリング海峡というロシアとアラスカの間の、波の荒い海で、男たちが波に弄ばれながら必死にカニを獲ります。
こたつでぬくぬく見る分には最高です。


こたつで寝っ転がりながら、見ていた時、ふと思いました。
「なんでこんなに面白いのだろうか?」

たしかに大波を頭から被り、船にしがみついて必死に働く船員たちの苦闘は、絵として映えます。

しかし、それだけなら飽きっぽい僕はショート動画並みにすぐに飛ばしてしまうでしょう。


考えた結果、「ヒューマンドラマがあるからだ」と結論づけました。

動画のネタバレを極力控えながら説明します。
出演するカニ漁船の男たちはカニをいっぱい獲ることによってお金を稼ぎます。
そのためカニがよく獲れる穴場を他の人に教えるなど言語道断、独り占めしなければいけないのです。

一方、カニ漁船組合があり、男たちはそこに属している訳ですが、実はそのカニ漁船組合で「獲らなければいけない最低のカニの量」というものが決められています。
もしこの量を下回ってしまった場合、アメリカ政府が「やばい。カニ全然いないじゃん。繁殖させるために、2年間漁業禁止!」と命令するわけで、それは漁師たちが実質2年間は無収入で生きるしかないことを意味します。・

つまり、漁師たちは「協力し合いたくないが、万が一のことを考えると、協力しなければならない状況」におり、そこからたくさんのヒューマンドラマが生まれるのです。


やはりドラマ、人間が関わるドラマがないと、どれだけ素晴らしいもの、美しいものでも、どこか味気のないものになります。

その最たるものが「説明書」だと思います。
あれほど読むのが辛い文章を僕は知りません。


人に何かを伝える際は、その何かにまつわる物語を一緒に伝えてみてください。
では僕はディスカバリーチャンネルに戻ります。


UTSUWA出版の理念は「出版を身近に」です。
「世の中に人全員が出版を経験する世の中」にしたいと本気で考えています。

出版って、ほとんどの人が経験しないため、中身がわからないんですよね。だから不安になりますし、驚きもありますし、戸惑いもあると思います。
でも、出版っていいものだし、簡単にできるんです。

出版体験は人生を変える体験のひとつになりえます。

もしこの記事で少しでも出版を身近に感じてもらえたら幸いです。

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