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Heartbeat K-icks; K-POP PLAYLIST 2020 SUMMER

↑Spotify

↑YouTube

K-POPプレイリスト、新型コロナの影響もあって休んでいましたが、久しぶりに作ってみました。今回はすべて2020年に発売されたK-POPのみで選曲しました。テーマは「Heartbeat K-icks」


Heartbeat K-icksというのは、適当に考えた造語です。最近リリースされたK-POPの楽曲をまとめ聴きして「4つ打ち」の曲が増えたなあ、と。

少し前までボーイズグループの曲で絶対的主流だったヒップホップ〜トラップ系の威圧的なアレンジや、EDMが先鋭化したようなガールクラッシュ路線がやや影を潜め(グローバルでの継続的な成功を狙うBLACK PINKの新曲やEVERGLOWとかは別だし、潮流としてまだ消えたわけではない)、代わりに4つ打ち主体の落ち着いた優しいイメージのポップスが、シングルにまで起用されるほどに増えてきた。新型コロナの影響で、エッジーで刺さる音より少し余白を感じさせるような温かみのある音をみんなが求めているのかもしれません(いや誰よりも自分自身が……)。

そういえば4つ打ちの均等なキックは心臓の鼓動にも似ている。だから落ち着くのではないか………みたいな連想から名付けました。決してこのようなジャンルの音楽が実際に流行っているわけではないです(4つ打ちだけだと飽きるので、分類にこだわらず最新の曲から混ぜています)。


いくつか気になったアーティストの曲を取り上げてみます。

Eyedi「J.us.T」

ドリーミーなコーラスが印象的なアンビエント風のハウス曲。Eyediは、K-POPにこだわらずグローバルな活動を目指す女性ヴォーカリスト。しいて言えば90年代のUK発の女性R&Bっぽいサウンド。

ONG SEONG WU「GRAVITY」「WE BELONG」

Spotifyの「おすすめの曲」でひっかかった曲も沢山あって、その中にPRODUCE101出身のアーティストが多いことをあとで知りました。その一人が彼、オン・ソンウ。元Wanna Oneで、いまはソロシンガー・俳優として活動。本当に天使のような声。声を生かすための出過ぎないアレンジとして、アンビエントやハウス的なアプローチが選ばれているようにみえます。

ONEUS「A Song Written Easily」

これもPRODUCE101出身のグループ。憂いがあって美しくて、本当に聞き惚れてしまう。ここでの4つ打ちは、去年くらいから中南米で大流行しているレゲトンのリズムがソフトに変化した感じ。中南米的な郷愁とアジア歌謡のそれが絶妙にマッチした名曲。
KANG DANIEL、NU'EST etc…とPRODUCE101の息がかかってないアーティストを探すのが困難になってしまうほどで、とくにボーイズグループ/ソロは質の高さを感じます。

TWICE「MORE & MORE」

4つ打ちが来てる?と最初に感じたのはTWICEの新作がきっかけ。この曲の前に入れたNATTYは、SIXTEENを一緒に戦った仲間で今年デビュー。

SEVENTEEN「My My」

今回のテーマを象徴するような曲。自粛期間、自由を奪われ傷ついた人々の心に「刺さる」のではなく優しく寄り添う歌詞(字幕を参照)。「急がなくていい」「僕の旅のスタートは僕」などの言葉に勇気付けられた人も多いのではないでしょうか。自分もその一人でした。


おまけ/香取慎吾『20200101』

今回の、4つ打ち+優しさや希望を感じさせる歌詞の組み合わせというところでダイレクトに連想したのが香取慎吾の楽曲でした。今年上半期いちばん沢山聴いたアルバム。


>>The Discovery of K-City Pop; K-POP PLAYLIST 2019 WINTER


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