アイドルと常設劇場
48グループの偉業の一つ、常設劇場設置と公演の安定した運営。
ローカルアイドルでも常設のライブステージを有しているケースはありますが、
・固定費の支払い
・収益源がタレントという不安定さ
以上の2点だけ挙げても、運営は相当厳しいものがあると思われます。
注目していたのは、いまは存在しない、
「日本セーラー女子団」という、札幌を拠点としていたアイドルグループです。
詳細は各自調べていただけたらと思いますが、
すすきのに、結成からわずか1年で「さくら劇場」という常設劇場をオープンしました。
その2年後、この劇場を引き払い、狸小路に移転。
程なくしてグループは活動休止(実質上の解散)となりました。
最終的にメンバー2人が「AYEAYE」というユニットとして活動を継続するも、
運営会社の倒産により、2019年10月、こちらも消滅してしまいました。
グループのざっくりした印象としては、
AKBN 0(現 Nゼロ)と似通っていて、
手作り感満載、運営はアイドルが好きというよりは、
AKBブームにあやかって一稼ぎといったように、
ビジネスチャンスとしか捉えていなかったのではないでしょうか。
主たる課金システムは接触系で、結成当初はそれなりに集客できていたのでしょうが、そこは札幌ということで、東京のように稼げるメンバーの加入が恒常的に期待できる訳もなく、早期の破綻は予想に難くありませんでした。
アイドルの成功を真剣に考え、
成功したアイドルの要因を調べれば、
・楽曲の良さ
・アイドル本人の魅力の高さ
・メディア戦略
辺りが最低条件になるところ、
セーラー女子団は自転車操業的ながらローカルメディアを中心にプロモーションの効果が出ていたくらいで、アイドルの組み立てがあまりに雑でした。
SKE48は12年近く経った今でもチケットが取りづらいのは、
単にメジャーだからというわけではありません。
言ってしまえば、
“メンバー、スタッフがSKEに強い愛着があって、且つ全てをサボっていない“
これに尽きます。
愛着を持って、真面目に。
この二つを満たしているアイドルグループは、
応援して間違い無いです。
うつつほしも、そうありたい。
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