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オリジナルメンバーか否か〜WANDS第5期とグループ存続〜
2020年10月28日、『BURN THE SECRET』がリリースされました。
長年のWANDSファンとしては、待望も待望のニューアルバムです。
できる限り情報をシャットアウトした状態で耳にしたサウンドは、
“あぁ、WANDSだなぁ(涙)“ と心震わせるに十分なクォリティでした。
“オリジナル楽曲がもっと聴きたい!“
“上原大史はWANDS史において、重要な痕跡を残す逸材“
“柴崎さん嬉々としてハッスルしてるなー“
“木村さんジャジーで今後の音楽的広がりが楽しみ“
感想は溢れるばかりですが、
世の中的には、
“上杉上杉上杉上杉上杉上杉上杉上杉上杉“
と予想どおりのものでした。
冷やかしやブレイク時のことしか知らない方のコメントが大半かと思いますが、
中には真剣なトーンで、
“第1期で終わるべきだった“
という意見も見受けられました。
私はグループやユニットのメンバーチェンジには寛容な方です。
“球団のごとく、初期メンバーは遠い昔となっても、長きにわたり受け継がれて、あらゆる世代間の架け橋的な役割さえ担う“
“親子ほど歳の離れた人同士が、ガンダムや仮面ライダー、戦隊シリーズ、プリキュアetc.
を介してつながることができる“
これらは、そう簡単なことではありません。
多くの人の想い
多くの人の情熱
多くの人の人生
が一つとなり、形になって、多くの人の心に響き、それが点ではなく線でつながり、
初めて実現されるものです。
上杉氏はWANDSを離れた後、織田哲郎との共演はありましたが、主観ではその常人離れした思慮深さと繊細さから、ゲスト出演も含めて、WANDSとの絡みは今後ないと予想しています。(実現されたら、親を質に入れても現場入りしますが)
もし第1期でWANDSが終焉を迎えていたら…。
親子で、歳の離れた友人・恋人同士で、
WANDSの話に花咲かせる機会は大きく閉ざされたことでしょう。
21年前にリリースされた前作、第3期の『AWAKE』は、キーボードの木村氏以外、新規加入メンバーで制作されました。
この頃は、第5期へのそれが穏やかな水面に思えるほど、第3期へのバッシングが強かった印象です。
しかしながら、アルバムのクォリティは高く、
スルメのように聴き飽きしない、
手抜きなしの傑作です。
(実際、中古盤の価格は2,000円以上を維持しています)
和久氏、杉本氏は上杉脱退ショックも相まって、
世間からの過小評価が過ぎたと思います。杉本氏のプレイはとにかくシュア、時にエモーショナルで新しいWANDSを感じさせるに十分でした。
個人的に思い入れの強い和久氏もまた、最も難しい時期にWANDSを継ぐ者としての役割を全うしたと思います。
幸い、第5期は上原氏のポテンシャルの高さもあり、安定した滑り出しを見せていますが、
今後は5期以前の楽曲をプレイすることへの賛否も気にせず、“オールタイムWANDS“ であってほしいです。
とりわけ、
「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」
は、いつの日か現メンバーでのプレイを切望します。(もし和久氏との共演が実現した日には、多分生きてて良かったとしか思えません)
第6期、第7期、第10期…と、
WANDSには永遠なる存続を期待しています。
起源の一つでもある上杉昇がこの世を去ったとしても…。