軽々とHappy🌈世界Peace✌(BUCK-TICK 24/12/29)

あっという間すぎる。
あれから一年経った。私は、何か変わったのだろうか。人が死ぬこと、蓋をするというライフハック、愛、感じ方考え方の違い、色んなものを見た気がする。
少しずつ成長はしてるだろうけどあんまり変わってる自覚はない。
でも去年と違うことがひとつ。
武道館が楽しみだった。
FTO終わってから特に楽しみだった。こんな気持ちになれるなんて一年前の私は考えもしなかった。アルバムつくるんだ、すごいな今井さん〜って思っただけで、正直こんなに明るい気持ちで武道館を迎える自分は想像できなかった。

武道館の前に永野さん(芸人)のスブロサ アルバム感想動画をチェック。やっぱり面白いし、今井ファンっていうのもあって感覚が近いというか、めっちゃ分かるー！って言いながら観ちゃう。
そこで永野さんは“地続きはムリがある、新しいBUCK-TICKとして聴いてる”って言ってた。
私は自分のnoteで“どうなっても地続き”って表現をした。(2つ前の記事)
言ってること真逆なんだけど、感じてるものは同じ。
そして音楽的な見方と精神的な見方があるなと思った。私は出会ったのがたったの3年前だからどうしてもBUCK-TICKは5人で構成されている宇宙的、運命的機関っていう捉え方で、メンバーの人生遍歴を勝手にエモがってるから精神的な見方で片付けてしまった。(まだ結論づけるのは早すぎるのだけど)
永野さんはそのまま純粋に音楽として聴いての評価で、それにはとても共感できる。
一つのバンドも見方を変えるだけで意見が180度変わってしまうのっておもしろい。

だからこそ今回の武道館の感想、評価も当たり前に色々あるんだろうな…と思いながら向かった。

【開演前】

櫻井さんの訃報があってから一度も行っていなかった美容院へ。
いつもライブの前に巻いてもらったりしていて、“楽しんできてくださいね〜”って見送られてたから楽しい思い出しかない場所。そんなとこもう行けないやって1年以上放置。だけど武道館が楽しみになってしまったから、予約した。担当してくれてる美容師さん、BUCK-TICKのバの字も知らなかった筈なのに色々調べてくれてたみたいで嬉しかった。そして来年から店長らしい。(要るか？その情報)

10時に武道館到着。既に150人くらい居た。本当は事前通販にしたかったけどすぐ薔薇チャーム売り切れちゃったから並ぶしかなかった。3時間。長過ぎる。やっぱり周りにいる人たちをジロジロ見る。(見るな)海外からの方が多くてすごい。あと若い子もたくさん。多様性バンド。

物販買ってから神保町でぷらぷら。
余裕かましてサイゼでご飯食べてたら結構時間ヤバくて武道館の外のトイレとか行ってたら席に座れたのが17時59分。時間ない中でもマグミさん発見。わ〜芸能人だ〜とか思う。

【本編＋アンコール】

セトリもMCも基本的にFTOと変わらない。アドリブ喋り苦手か？(私がオーケンMCに慣れているのが厄介)でも今井さんっておもしろい人。
後ろのモニターで曲に合わせた映像があった。 
冥王星で死ねのフォント、ドキッとする感じですごく好き。
今井さん凄く動き回ってて、注釈付きの席にも気を遣ってて仕事量ハンパじゃなかった。
Madman Bluesとかもやばかった。
色々端折るけど、グッときたのは百万那由多と雷神風神レゾナンスとSANE、薔薇色の日々、LOVE MEあたりかな。
百万那由多はなんかCOSMOSと光景が重なった。櫻井さんのCOSMOSと今井さんの百万那由多、規模っていうか質量が同じ。
雷神風神は火が凄かった。(バカの感想)
ちょっと暖かい。
SANEはもう聴きすぎて櫻井さんのパートちゃんと覚えてるから超楽しかった。目の前にいる今井寿に咲いて、どこにも居ない櫻井さんを想いながら歌うのってすごい体験。言葉にできない気持ち。かっこよかったし楽しかった。
薔薇色の日々も星野さんの薄い歌声(薄くて丁度いいのでどうかそのまま)のおかげで櫻井さんしか見えない時間だった。4人のBUCK-TICKっていってもこういう時間もちょっとくらい欲しいから嬉しい。全然誰かを置いていこうなんて思ってないの分かる。
LOVE MEは言わずもがな。
今井寿「歌詞分かんなかったらラーラーラーで。」
おい〜〜〜、ちゃと言葉も用意してきてる〜〜！受け取る〜〜〜〜〜！！！😭

【公演後】

今井ファンの友達と会う。二人してビミョーな顔。
3000人規模とはいえライブハウスと日本武道館の差ってすごいんだなっていう、まぁ同じような理由で不完全燃焼だった。FTには入ってないけど毎年武道館だけは行くっていうような人も中にはいるだろうし、一般人寄り(この言い方もどうかと思うけどw)の人が多いのは分かったんだけど、それにしても総立ちの割にはお客さんがあんまりノッてない気がした。圧倒されてたのか、混乱してたのかは知らない。でも正直Madman Bluesは聴いてて笑っちゃうくらい辛かった。あんなに聴きたかった大好きな曲、今井寿一人が歌ってて嬉しさよりも心配が勝つ。星野さんは櫻井さんのエロ路線をなぜか継承していて訳わかんないこと言ったり股間に手を添えていたりした。折角ちゃんと歌えるんだからそんなことする前に歌割り増やしてくれ！！
#ツインボーカルとは
まぁ言い出せばキリがない。だって今までこれ以上ないくらいのステージを毎回観てきた。比較するつもりなくても、とんでもない存在失ってんだって思い知る。前述の“地続き”も揺らいでくる。
もちろん楽しくて良いライブだったよ。インストで何個か今井さんが入れてきた聴いたことあるフレーズとか凄い良くて、あぁBUCK-TICKのライブだなって思ったんだけど、でもやっぱり“新人バンド”だった。
そしてこういう感想が自分の中から出てくるのが、だんだん面白くて、楽しくなってきて、もうずっとBUCK-TICKのこと考えてる。

だってまず、去年の武道館終わったあとってどう思った？私はもう感情死んでるって思い込んでたのに疾風からもうダメで毎曲泣いてて、LOVE MEも櫻井さんのせいにして心の穴を埋めて、とりあえずこんなことがあったのに演ってくれただけでも感謝するべき、みたいなことばっかり思ってた。
でも、それって絶望なんだよ。
この時点では当たり前で必至の通過点だけど、今思うと未来に期待する勇気がないから出てくる感情。
それがたったの1年でメンバーと演奏に文句言ってるって何事！？😂
手拍子に文句つけてる人もいて、あ〜健康的〜！！いつものやつ〜〜！ってなった。去年はそんなこと言う人いなかったもん。
(手拍子の是非については心底どうでもいい。お前が正解って誰が言えるんだ。手拍子やりたいなら別にやらせてやりゃあいいじゃん、私は手拍子やらないけど、いちいち嫌味ったらしく書く奴ってヤな感じー🤮)
何もかも諦めて、良さげな言葉、感傷ポエムばっかり呟いてた人間の心をここまで建て直した今井寿率いるBUCK-TICKヤバくね！？って、今現在そんな感想。

そして友達もそうだったけど、この“4人”っていう言葉に悲しくなってしまう人もいると思う。
アニイが“4人で”を強調してくるのが辛いって思う人もいる。
私も最初はなんでこんなに強調するんだって引っかかってたけど、やっぱり音楽的な見方と精神的な見方なんだと思う。
アニイがそう言うのは、今井さんや星野さんが櫻井さんっていう、これ以上ない仕事仲間を失った中で、BUCK-TICKを続ける為に曲作ったり歌ったりして色々頑張っているその努力を否定しない為だと思った。4人でやらなきゃいけないから頑張っている人の横で、簡単に5人ですって言えないよね。そういうとこちゃんと分かってるアニイとユータさんがいるから続くんだろうな。
だけど精神的な見方したら絶対に5人なんだよー。グッズデザインとか見れば分かるじゃんよー。分かってよー。解釈なんて人それぞれだけど、こういうとこだけはあんまり悪い方向に捉えられちゃわないでほしいなと思う…。これからもBUCK-TICKは薄情に進むけど(永野談)そっちの方が櫻井さんが逆に着いてきそうな気がする。知らんけど。

一番会場が盛り上がった終演後のババーン(おい)
あの……やりすぎじゃない…？全人類そう思っている。大丈夫ですか？！無理しないでほしい、言いたいのはそれくらい。きっと4人体制でのライブに早く慣れたいんだなぁ。新人バンド並の無謀さじゃん笑
でも前に何かで見た“新人バンドへのアドバイス”で今井さんの「とにかく場数を踏むこと」「オリジナル曲をたくさんつくること」って言葉を思い出した。
もうご自分でやってます。今。バンド人生40年、またそんなスタート地点に帰ってこれるマインド凄すぎない？今井さんに関しては年齢とか関係ないけどやっぱすごいな。その感覚。カッコよすぎるよ、もう人としてまた尊敬した。

最後のモニターに映る
〜軽々とHappy 世界Peace✌〜

この軽さすごいぜー、さっきMadman BluesとかVillain歌ってた方……ですよね！？、ですよね！？！
この温度差が心地いい、サウナかよ。
どう見ても今井さんが先頭切って歩いてるから一番風当たり強いの今井さん。でもなんか衣装のマントみたいなの翻しながら、なんも顔色変えず進んでくんだろうな。
この武道館ライブ、ちゃんと観れてよかった。来年はもっと良くなっちゃうもん、絶対。いつか文句なんて出てこないライブになると思う。いずれ「最初の武道館ヤバかったよねーw」って言う未来ある。
友達同士であれが良かったこれがダメだったって言い合える幸せをまたくれたBUCK-TICKに感謝しかない。
ちゃんと新しいことをやって成長していくバンド、2025年もしっかり見届けます。

着いていきます。
BUCK-TICKの行く場所へ。

(招待ライブ当たらなかったら次のライブは4月の仙台なのですー🌛🏯超楽しみー！)