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伊藤園の俳句大賞に今年も参戦しました

先月2/29まで応募が行われていた「伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」、皆さんは投稿しましたか?毎年全国、いや全世界から多種多様な俳句が送られ、プロたちによる厳正な審査によって受賞作が選出されることは、知っている人も多いのではないでしょうか。

高校の頃から投稿を続けているこの俳句大賞ですが、昨年度はついに悲願の入選を果たすことができました!パッケージに載るほどの上位には残れなかったので、供養しておきます。

干からびて ゾンビの如き 鳳仙花

提出前のノリで思いついた句ですが、後で調べるとどうやら鳳仙花の花言葉と「ゾンビ」が意外にもうまくマッチしていました。思わぬ棚ぼたです。ただ、数年前の大賞作に同じような鳳仙花を題材にした句が読まれていたので、二番煎じ感が否めず上位には食い込めなかったようです。


前回のように偶然通ったのではなく、今回はきちんと狙った通りに入選したい。そんな思いで約半年間、必死でネタを探してきました。AIにあの有名な俳人、北原白秋と似た文体だと指摘されたくらいですから、素養はあるはず。

2月末で応募期間も終わったことですし、今回は今年分の提出作をひと足先にご紹介したいと思います。今日紹介するうちのどれかがパッケージに載るなんてこともあるかもしれませんね。楽しみです。


まず思いついたのはこの句。

麦わら帽 月は東に 火は西に

一見、与謝蕪村の「菜の花や 月は東に 日は西に」のただのパクリに見えるかもしれませんが、違いますよ。ポイントは「日」ではなく「火」なところ。

この句の読み方、「つきはひがしにひはにしに」ではなく、「げつはひがしにかはにしに」なんですよ。麦わら帽子を被った少年が、平日 (月曜や火曜) に「今日はこちらへ」「明日はあちらへ」と駆け回る様子を書いている句なんです。日曜日もありますけど、語感の関係とより夏休み感を出すためにあえて「火」にしてるんですね。 (ここまで早口)

ちなみに応募の際は必ず原表記とカタカナ表記を合わせて書かないといけないことになっています。有名句に似せてはいますが、読み方も違うので流石に気づいてもらえると信じています。

とはいえこの句、なんか「誰が上手いこと言えと」感ありますよね。あまりお〜いお茶っぽくないというか。コンセプト違いで選ばれない可能性は十二分にあると思っています。

ついでに、提出した名作モジりをも一つ。

けさがため 春の野にいでて 決めまくる

たまにはこういう息抜きも大事です。


英語の俳句にも挑戦してみました。総応募数が少ないらしく、ちょっと力を入れたら選ばれそうだなとかいう安易な発想でやってみました。ネイティブの専門家が選んでるのでおそらく無理なんでしょうが、まあ当たって砕けろです。

complex complex complex (複雑な 劣等感の 症候群)

すみませんふざけてしまいました…
日本語読みならちゃんと五七五になってるところとか、結構いいと思うんですけどね〜。友人とのしょうもない会話で生まれた迷作を、提出することになってしまいました。やはり自分が「おもろい」と思ったことを最大の基準にしていると碌なことがありません。


元々思いついていたのが5句。ただ、応募フォームには6句まで書く欄がありました。締め切りも近づく中、最後の力を振り絞ってギリギリで考えた句がこれです。

朝露に 頭を垂れた 雨蛙

雨蛙が頭を伏せて露草にしがみついている情景が浮かんだのでそれっぽく仕上げました。個人的には結構いいと思ってます。必要に迫られたらまともなのが書けちゃうからいけないよなあ。と言いつつ、専門家に見せたら才能ナシな可能性も高いですが。俳句の巧拙の基準はいまだによくわかりません。


残りの2句は面白くないので割愛します。
果たしてどうなるのか。とりあえず審査を待ちましょう。

おわり。

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