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M-1グランプリ2024 ガチでえぐいぞ (2)

前回の記事はこちら。

4. エントリーNo.19 真空ジェシカ

ずっと好きな芸人。発表者会見で名前呼ばれて、本人たちより喜んじゃった。

プロダクション人力舎所属。川北茂澄さん (ボケ) とガクさん (ツッコミ) によるコンビで、2011年結成。2021〜2024年まで、4年連続のM-1ファイナリスト。ちょうど僕がしっかりM-1を見始めた時期と重なっていることもあり、思い入れの特に強い芸人さんです。

システムというほどのガチガチの決まりがあるわけではありませんが、ネタのスタイルは一貫して、川北さんの知性あるボケをガクさんがオドオドしながらもいなしていくというもの。大枠の構成が世間にバレて目新しさが感じられにくい中でも題材を自在に変え、時には芸の締め方も変えながら、同じスタイルで4年連続の決勝への切符をもぎ取ったことには感銘を受けます。

そんな彼らの中でもとりわけ異彩を放つのがボケの川北さん。この人は冗談抜きでどこでもボケてますね。朝の情報番組でガッツリ下ネタを言って炎上 (?) するなど危なっかしいところがあり、バラエティへの露出はあまり多くありません。M-1決勝進出者発表会見でも毎年ボケまくり、今年に至っては「決勝は出ていいけど会見だけ来るな」呼ばわりされていました。平場でも全力で笑わせにいくそのお笑い精神、個人的には好きなんですが、お茶の間には少々ウケが悪いようです。

高学歴コンビということもあり知識のいるボケも多い彼ら。今年は "無事" 審査員にハマるのか?そして同時優勝なるか?見逃せません。

5. エントリーNo.2342 エバース

NHK受賞の勢いは止められない!去年の雪辱を胸に、新しい風を吹かせてほしい凸凹コンビです。

吉本興業所属。佐々木さん (ボケ) と町田さん (ツッコミ) によるコンビで、2011年結成。昨年の敗者復活戦ではケンタウロスを題材にしたネタで爆笑を掻っ攫いました。これをきっかけに人気・実力ともに上げ、「タバコ」で今年のNHK新人お笑い大賞を受賞。この前も記事で取り上げました。

彼らのネタの魅力の1つは、町田さんの性格にあります。タバコと女性が大好きで、都合が悪くなったら誤魔化すという根っこのところがどのネタでも一貫しており、見るたびにその人柄がわかってのめり込んでいくようになっています。そういった意味では仮に今年優勝できなかったとしても、世間に知れ渡ることでそれ以降も人気を保てるんじゃないかと期待しています。

個人的には時々しらばっくれたり変な受け答えをしたりする佐々木さんの演技もなかなか滑稽で好きです。ぜひ12/22に一花咲かせてほしいですね。

6. エントリーNo.496 トム・ブラウン

6年待った悲願の地。ラストイヤーの緊張を嘔吐えずきから笑いへ…

ケイダッシュステージ所属。みちおさん (ボケ) と布川ひろきさん (ツッコミ) によるコンビで、2008年結成、2009年から活動開始。今年ラストイヤーです。

今やバラエティを中心に人気を誇る彼らが売れたきっかけと言っていいのが、2018年のM-1グランプリ。当時披露したネタはお笑いファンを中心に大きな衝撃を与えました。そこからは準決勝・準々決勝敗退が続いていましたがラストイヤーの今年、ついに決勝の場に戻ってきました。

彼らの代表は、なんと言っても「合体ネタ」でしょう。布川さんが指定するものを作るため、みちおさんがそれに必要な素材を集めて合体させるんですが、毎回違うものが入って別の何かが生まれてしまう。それを布川さんが「ダメーー」とツッコむという、文章にしたら何言ってるのかわからないスタイルです。実物を見てみたほうが早いと思います。

昨年の敗者復活戦ではこれまでの合体ネタとは少し異なるシステム漫才を披露。初めてみましたが「合体」に似たエッセンスが入りつつ違う構成になっていて楽しかったです。今年の決勝でも披露してくれるんでしょうか?気になりますね。

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