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入りの文言を固定する
友人の文章を見ていて思ったことがあるので、今日はその話をしたい。
私に触発されて (?) noteを始めた友人がいるのだが、その人は文章の終わりを決まった文言で締めくくっている。内容は視聴者への感謝で、あってもなくてもいいと言えばいいのだが、読んでいる側は誠実な印象を受けるだろう。加えて定期的な読者にとっては、「この文章が来たら、記事は終わりだ」と予期することができる (もっとも文章の最後だから、予期がなくてもそれとしっかりわかるのだが)。いわゆる読後感に早目に浸れるということだ。
実は私も初めの頃は「どうも、うつろです。」で始まり、「それでは。」とか「ではまた。」で終わる文章を作っていたような気がする。それぞれの日記を個別のランダムプロットではなく、一貫した直線を形成するものとして作り上げたいという感覚が強かったのだろう。いろんな文章を書くようになってからはその一貫性は無くなってしまったが、今になって少し、ある種のテンプレート化に立ち返ってみるのも悪くないと思っている。
というのは、いつもnoteを書き始めるときの最初の障壁となる、「導入、思いつかん問題」を早急に解決したいからだ。書きたいことがあっても、キザな入りを考えたくなってしまって、結局時間を浪費して進まないという経験を何度もしている。もちろん自分の出せる最大値を読者には提供したいけれど、入りひとつで文章の良し悪しが決まるわけではない。入りを統一したほうが、むしろ定期読者にとっては読みはじめやすく、ストレスも少ないかもしれない。友人の文章と同じように、「さあこれから読み始めるぞ」というエンジンをいち早くつけられる要因もなるかもしれない (これについても、記事のタイトルをクリックしたときにエンジンはかかっているはずなので関係ないだろうという反論は受けそうだし、自分もそうだろうとは思っている)。
実はこの取り組みは、少し前の記事から早くも試験的に導入している。「今日は〇〇の話をしたい。」と、あえて主題を明確にしてしまうというものだ。文章としてはちょっと面白くないかもしれないが、書きやすくはある。毎日書くことを考えると許容できる障害だろう。それにもっといいものが思いついたら変えることだって構わない。テンプレートに文字を当てはめていくだけの、エントリーシートみたいなものになってしまうと少し寂しいので、最低限の創造性は確保しつつ続けていきたいと思う。
終わりの文章はどうしようか。まだ思いついてないからこれで妥協しておこう。
「ではまた。」
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