科学の名の下に存在する筋肉ダルマ
研究室で作業をしていますと、LINEに通知が飛んできました。大学同期の仲のいいメンバーで構成されたグループLINEです。
筋トレ好きのメンバーが添付した画像には「体組成測定会」の文字が。近くの学生食堂の2階で行われていると書いてあったので、少し忙しかった僕も思い切っていくことに決めました。
というのも、自分の体の状態についてはわからないことが多かったんです。昔からなんとなく筋肉がつきやすい体質であるような気はしていましたが、実際に体組成計に乗ったことがなく分かりませんでした。自分としては太らなければそれで良かったので、筋肉量なんて気にしていなかったというのもあります。まあそんなわけで少し気にはなりながらも体については何も知らないままのうのうと生きてきたわけです。
17時過ぎ、測定会に参加した画像の投稿者が結果の紙をトークに貼り、「最強」とコメント。ぱっと見ではよく分かりませんがどうやらかなりいい数値だったようです。こうして科学技術の名の下に、1人の筋肉ダルマが誕生しました。
測定会の案内も結局自己満のための布石じゃーん、と思ったりはしましたが、そこは大人なのでコメントしたりはしません。自分もいい値だったら同じように貼って「ふふーんですわ」って言ってやるんだ、と意気込んでみます。
17時半。階段を登った先、飲食コーナーの右端に小さなブースが設営されていました。手始めにカゴメが作った、過去2週間の野菜の摂取量がわかるテストを受けました。実家に帰ったりしてたのでまあ大丈夫かなと思っていたら、必要量くらいは摂れていたようで一安心。続いて勝負の場に移ります。
靴と靴下を脱ぎ体重計に乗った後、バネで体重計に繋がっている持ち手をぐっと体の向こうへ伸ばして立位を保つと、ものの20秒ほどで測定は完了。そこからは液晶画面に出てくる値を見て、コーチみたいな人が紙にスコアを記録していきます。
続いてやってきたメガネの女性が、その紙の詳細を紹介する解説員。この2人の役を分ける必要ってあるんだろうかとか思いつつ、陽気なお姉さんの話を聞くことにしました。
紙はこんな感じ。
紙を見てお姉さん、まず一言。
どうやらお姉さんが驚くレベルの低体脂肪 & 筋肉質だったようです。自転車 (ママチャリ) で滋賀にある実家に1ヶ月に1回は帰ってますと話をしたら、軽く引いてました。ごめんやん。
「ふふーんですわ!!!」
心の中でそう叫びつつ、LINEのグループには写真付きで「たのしかったー」と送ってみたら、第1筋肉ダルマに褒められました。
こうしてまた1人、科学の名の下に筋肉ダルマが誕生してしまったわけです。
くわばらくわばら。