「アオのハコ」いいぞ、まじで
Official髭男dismの新曲「Same Blue」、皆さんはもう聴きましたか?
5拍子と6拍子が入り乱れる、日本のアニメソングでは革新的とも言っていい曲でして、私も何度も聴いたのですがその度に「これ作り上げるの凄すぎるな…」と唸っています。
こちらの曲のことも語りたいのですがいかんせん私の音楽知識が浅すぎるので今は言語化が難しそうです。多少言えたとしてもYouTubeのコメント欄に書かれた何千何万の方の発言の方がよっぽど的を射ていると思いますので割愛します。
この「Same Blue」はTVアニメ「アオのハコ」の主題歌になっています。漫画のタイトルと画風くらいは知っていましたが原作は一切知らなかったので、ちょっと興味を持った私は1話を何気ない気持ちで見てみました。そしたらね。もう。
アオのハコおもろすぎるだろ!!!
ってなっちゃったんですね。はい。
迷わず原作を読み始めました。今日の夜から読み始めてもう4巻まで行きました。
そのノリで今日の今日ですが、僕が思うアオのハコの魅力を語りたいと思います。
原作も未完結ですしまだまだ間に合います!興味持ったらアニメでもいいのでみてみてください。
1. 主要メンバーに嫌味がない
漫画あるあるで、性格の悪いキャラクターが出てくると萎えてしまったり「この人出てくるならもういいか」ってなることが私はよくあります。例えば家族関係が悪かったりとか、いじめのシーンがあるとか。大抵は物語性があったり、作風に沿っていて違和感のないようにできているものであるとはいえ、多少抵抗がある方もいるのではないでしょうか。
その点ではこの作品には、主人公周りに嫌味のあるキャラクターはほとんど出てきません。多少Sっけのある人 (針生先輩とか) は出てきたりしますが、面倒見の良さを感じるシーンも多くほっこりします。主人公らが対決するチームの選手に少し性格の悪そうな人も出てくるものの、ある程度勧善懲悪が出来上がっており、作者さんが意識されているのを感じます。
青春の甘酸っぱい感じにもよく合っていますね。まだ4巻までの情報になるので確信を持ったことは言えませんが、ギスギスシーンはそこまでないと思うのでご安心を。
2. スポーツと恋愛のバランス
実はこの作品がほぼ初と言っていいほど、私はスポーツ漫画を読んだことがありません。というのも全体的に汗を流して気合いで勝っていこうみたいなスポーツ根性があるような気がして、自分がスポーツ苦手だったのも相まってか劣等感を抱いて敬遠していました。
そんな運動音痴な私にも、この作品はガッツリ刺さりました。というのもスポーツを主軸とした作品であるものの、主人公たちの恋愛にも十分に重きが置かれており、そのバランスが絶妙だからです。例えば試合の展開についてはあまり触れず、結果だけが示される試合があったりします。スポーツ漫画がごまんとあるなかで、あえてシーンをカットし比重を保っているように感じられます。そのおかげと言ってはなんですが、泥臭い・アツいという雰囲気はあまりなく、青春の爽やかな香りが感じられるようになっています。今までありそうでなかったスタイルで、スポーツ系あんまりな…と思う人も楽しめると思います。逆にスポーツ漫画が大好きで詳細な描写が欲しいという人は、恋愛模様に目を向けて見ていただければ楽しめると思います。
3. 全員に共通する姿勢
頑張る高校生の部活を応援する作品「アオのハコ」。作品に登場する学生たちに共通するのが、「全力で練習」「めげずに前を向く」「前の自分を超えていく」という精神。
スポーツ系にはありがちなのかも分かりませんが、改めてこうしてインパクトを持って提示されると刺さるものがありました。自分も前を向いて、自分を越えようと、もう少し頑張ってみようと思い立ち、noteの執筆も捗りました。忘れかけていた努力を思い出して、今すごく生き生きしています。一度きりの人生、やってやれないことはないと思えたのもこの作品のおかげです。
自分ごとに置き換えることで己の行動や考え方を変えられることが漫画やアニメの良さであるとしたら、この作品は自分を成長させる上で非常に大きな糧になると思います。今何かに行き詰まっているなら、少し読んでみるだけでもヒントをもらえるかもしれませんよ。
高校生たちの恋模様が非常に気になるところですが、まだ追いついてないのでネタバレなしでお願いしますね!
皆さんも読みましょう。この秋は青春、思い出しましょう。
追記: あとで思い出しのですが、この漫画のことは友人のNからオススメされていたにもかかわらず、面倒くさがって読んでいませんでした。結果的には今回、こうしてアニメ化が決定して、その主題歌をひげだんがやるとなって見てハマりましたが、もともと彼の一言がなければ毛嫌いしてきたスポーツ系の作品に触れようという気は起きなかったのではないか、と考えたりもします。とにかく遅れてしまったとはいえ、教えてもらったオススメ作品を読めたことに変わりはありません。
彼に最大限の感謝を。またいい作品教えてくれ。