うつの時に本当に困ったこと
身の回りの人がうつになると、どう接していいのか分からなくなると思います。
経験者の私ですら、きっとそういう事態になったら悩むことが出てくるのだろうと思います。
今思い返せば、うつで本当に具合が悪いときには何に困ったかというと、
体が言うことを聞かず動かないことそのものでした。
きっと、いろんなタイプのうつがありますから、
体が動かないというのは全員が経験することではないでしょう。
しかし、私の場合はこれが顕著で、
トイレにいくにも文字通り這っていくようなこともありました。
相当な着火剤を使わなくては動けないのに、
学校に行かなくてはならない、仕事に何時までに行かなくてはならない、
そういう時間のしばりがとても辛く感じられました。
元気な人でも時間に追われることは好まないと思いますが、
好む・好まないのレベルではなくて、
動けない(制御不能な何かによって)という感覚です。
こんなに動けないのに、体を引きずるようにして、
もうどうにでもなれ!って家を出る
それが最もきつかったのです。
別に、暗いことをくよくよ考えていたのではないのですよね。
まさに、人間の電池切れなのだと思います。
よく、激励はいけないと言われているのは、
この電池切れの中で無理に動こうとしているときに
「頑張れ」っていうと、いや、頑張っているのに、、、って思うから、
ということなのだと思います。
「何か嫌なことがあるの?」と聞いても、
この状態の時には何も出てこないでしょう。
充電する以外にはない時期なのです。