17歳でうつ病になった時のことと、そこから学んだこと
17歳、高校2年生。
少女漫画だったら間違いなく青春真っただ中で、文化祭の準備や恋で忙しい時期。
私も、その時が来るまではステレオタイプな青春そのものを生きていました。部活の朝練に向かう、早朝の空いた電車。文化祭に向けた毎日の練習。自分の将来のための塾通いに、ちょっとした色恋話。学校まで家が遠かったので帰宅すると夜遅くて、そこからまた勉強して、ちょっとだけ寝て朝練。
6時発の電車でうたた寝、睡眠時間は3~4時間。
でも、若さに物を言わせればなんでもできる。
だって、私は17歳。人生の花の時期、、、!
本気でそう思っていました。あの時までは。
エネルギーが切れるってこういうことなのだろうか。
塾のトイレでうずくまっていたことを思い出す。ある時突然、急に体が動かなくなってしまったのです。
回復にはそこから1年以上が必要でした。
塾もやめて、学校も行けたり行けなかったりで、体が鉛のようとはよく言うけれども文字通りそんな感じでした。
ただ、当時かかったメンタルクリニックの医師はうつ病とは言いませんでした。薬は確かルボックスだったから、SSRIであって抗うつ剤なんだけれども。薬をいつまで飲んでいたのか、ちゃんと効果があったのか、あまり覚えていません。
一つ気がついたのは、今まで塾に相当な時間を取られていたということでした。
授業を聞いている時間は、実は「勉強時間」ではない。
そのことに気づいたのは高校2年の後半でした。
勉強時間ではない授業に時間を取られていたので、思うようにできるようにならず、そこで寝る時間を削って勉強時間を捻出していた非効率さに気がついたのです。
そこからは、自習が中心でそれをサポートしてくれるような個人塾に切り替えて数か月通いましたが、なぜか親が先生ともめてしまって辞めたのを覚えています。何が原因だったかなあ、お金のことだったような気もします。
塾をやめても自習のスタイルは変わりませんでした。
そのまま高校3年生になり、まだ体調は万全とは全く言えませんでしたがなんとか受験生らしく生きるようになりました。
とはいえ、「また倒れたら嫌だ」という気持ちが先行して、本気を出して死ぬほど勉強するということはしませんでした。
うつ病の経験以来、ブレーキをかけ続けることを覚えたのです。
さて、その結果大学受験はどうなったか気になりますよね?!
その年は、全落ちでした。
全といっても、経済的理由で国立しか受けられませんでしたし、国立の前期・後期に落ちたという意味です。
家から通える国立大に行ってほしいという親の希望が強く、実力は及びませんでした。
こうして、うつ病を回復させたところで1年間の浪人生活をスタートさせました。