小学生の金管バンドコンサートで思わず涙してしまった話。
2月19日に内海小学校で、「さよならコンサート」が開かれました。6年生が卒業となるため、このメンバーでの金管バンドクラブの演奏は最後。
子どもたちが企画し、自分たちでポスターを作り、準備してきました。当日は、保護者だけでなく地域のみなさんも訪れ、100名以上の方が子どもたちの演奏を楽しみました。
内海小学校の金管バンドクラブは、1975年(昭和50年)の創立当初から「トランペット鼓笛」の伝統として続いてきましたが、数年前に途絶えていました。3年前に赴任してきた校長先生が、偶然にも吹奏楽の経験があったこともあり、奇跡的に復活。3年生から6年生までの子どもたちが、他校で使わなくなった楽器を譲り受け、日々練習に励んでいます。
はじまりは「上を向いて歩こう」。ジャズっぽい難しいノリの曲を演奏することにおどろき!定番となってきた「こんにちはトランペット」。
2年生が「清十店の募金箱」という実話を元にしたお話を朗読し、子どもたちと先生が作詞したオリジナルソング「ぼくらの町 内海」を全員で歌いました。この時点でわたしたちの涙腺は崩壊。笑
清十店(せいじゅうみせ)は、内海町の横島にある商店。島の人たちの憩いの場にもなっています。ここに、お店のおばちゃんが設置した内海小金管バンドクラブの募金箱があり、内海町内外の方がたくさん募金をしてくれているのです。
そして「パプリカ」「Happiness」と明るい曲が続きます。パプリカでは1〜2年生が全力でかわいいダンスを踊ってくれ、Happinessでは全員で会場を巻き込んでダンスを披露!5〜6年生がこっそり練習していたという「RPG」と続きました。
最後はアンコール!今年で退職される校長先生の指揮でもう一度「上を向いて歩こう」を。
ソロパートを披露する子、ハキハキと進行する子、あいさつする子、ダンスを楽しそうに踊る子…。それぞれの得意なこと、好きなことが見えてくるコンサートでした。
それぞれがどんな子か、保護者も地域の人もなんとなく知っていて、しんどい時期があった子も、楽しそうにやっている姿を見て、うれしくなります。親や年の離れた友人がたくさんいるような学校だなぁと改めて思いました。
学校は、子どもたちの成長を近くで見守っていける場であり、大人も子どもたちから学び、一緒に自分たちのまちの未来を考えていく場。こういった地域と学校の関係性は、これからより一層大切になるはずです。
こんな素敵な学校をなくしたくない、とますます強く思わされました。
清十店の募金箱の話や、オリジナルソングの話は、もっとお伝えしたいので、また改めてご紹介します!