よもやま語らいゼミ開催後記④「やる気スイッチ、押せるときと押せないときがあるのはなぜ」
東大生を対象に、毎回テーマを決めて自由に対話をするイベント「よもやま語らいゼミ」。11月5日のテーマは「やる気スイッチ、押せるときと押せないときがあるのはなぜ」でした。このイベントには、運営側と参加者合わせて10名ほどが参加しました。イベントでは、参加者が2グループに分かれて様々な論点をめぐって活発に話し合った後、各々が思う「自分にとってのやる気」を自由に表現するワークショップを行いました。
イベント前半、私のグループで話し合ったことの中から、個人的に特に印象に残った点についていくつかご紹介します。
やる気スイッチはあるのか
グループ内では、ある派とない派に分かれました。「よし!」と気合を入れる瞬間があるという声、気づいたらやる気が出ていたりなくなっていたりするという声などが上がり、人によってイメージに違いがあるようです。
やる気を出すときに何をするか
これについては「とりあえずやってみる」という声が複数上がりました。他方、初心に帰る、「よし!」と奮い立たせるなどの声もあり、体を動かすのか、心を動かすのか、という2つに大きく分けられるのかもしれないという指摘がありました。
この話の延長で、「"せっかく"を作り出すと、やる気を出しやすい」という声が上がりました。例えば、勉強のやる気が出ないときに大学や図書館に行くようにしている、運動のやる気を出すために専用の器具を購入した、というような経験談がありました。
いざ直前になるとやる気が下がってしまうのはなぜか
「運動の習慣をつけたいと思っていても、いざやるとなると面倒臭いと思ったことがある」、「友達と遊びに行くのも、前日になるとなんか行きたくなくなる」、という声が上がり、これがなぜなのかが議論になりました。この点について、やろうと決めた段階では、プラスな部分ばかりに目を向けてしまう一方、直前になれば、マイナスな部分も含めて現実を直視しなければならなくなることで、面倒臭く感じてしまうのではないかという指摘がありました。
イベント後半では「あなたにとってのやる気とは?」をテーマに、各々がスライドに自由に表現し、グループでシェアしました。
スイッチや電池など、やる気に対する形のイメージを表現している人がいた一方で、時間や場所に着目してやる気が出る場面を表現している人もいました。
実は、今回はじめてこの表現ワークショップを試したのですが、言語化が難しくても表現できる、パッと見てイメージが伝わりやすいなどの良さがあったように思います。そして何より面白かった。表現の幅が広がることで、各々のユニークさが際立った気がします。
やる気のイメージとはどのようなものか
最後に私がこのテーマについて考えたことを綴ってみたいと思います。
先ほど「やる気スイッチはそもそもあるのか」という論点があった話をしましたが、私はやる気スイッチない派です。やる気スイッチを「押す」という表現も、やる気は「スイッチ」だという表現もしっくりきていません。私にとってやる気は「出す」ものでもなければ、オンオフのみのスイッチのように「0か100か」というものでもない感じがしています。私にとってのやる気は、やっているうちに「出ている」ものであり、50のときがあれば1のときもあります。
イベントに参加してみて色々と考えてみましたが、私のやる気のイメージとして「温度計」が近い気がしました。温度計は「0か100か」というものではないし、周りの温度が変われば示す目盛りも変わる。一方、やる気も流動的に上がったり下がったりする。自分では直接操作はできないけど、自分の状況・条件を変えてあげることで間接的に変化させることができる。ただ、温度計のように、やる気も100以上になりうるのか、マイナスになりうるのかは疑問ですが…。
皆さんにとってのやる気はどんなイメージでしょうか。
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