ぴあサポゆるっとART WORKSHOP vol.3 灯りの手紙 開催報告
ぴあサポゆるっとART WORKSHOPとは、アートを通じて普段とは違う自分の一面を表現したり、人とのつながりを感じたりすることを目的として開催しているイベントです。シリーズ企画であり、2022年8月と11月に続いて、2023年2月16日・17日に第三弾「灯りの手紙」が本郷キャンパスで開催されました。今回はその様子をご紹介します!
まずは、過去2回の開催も簡単に紹介します。第一弾として8月には、「縁日」というテーマで開催しました。昼の部では、オリジナルデザインのうちわやお面、提灯などを作るワークショップを行い、参加者それぞれが交流しつつ、思い思いの作品を作りました。キャラクターを描く人、出身国の伝統的な模様を描く人、お面そのものの形をアレンジする人など、非常に多様な創作が生まれていたと思います。2日目の夜には、ヨーヨー釣りやストラックアウト、無音盆踊り(騒音防止のため参加者それぞれがイヤホンを装着し、同じ音楽を聞きながら踊る盆踊り)といった、まさに縁日気分をたのしめる企画も開催しました。ワークショップも縁日も、子供の頃に戻ったようで、大学生・大学院生としての日常から少し離れた自己表現ができたのではないかと思います。
第二弾として11月には、「秋穫散策」というテーマで開催しました。本郷キャンパスの図書館前広場・工学部前広場に設けた2つの拠点を巡り、秋を感じながら、参加者同士がつながるような作品をつくるという趣旨です。総合図書館前では、大きな段ボールに様々な画材を使ってみんなで絵を描く「協同アート体験」のワークショップを開催し、工学部前広場では、他の参加者と手紙を交換したり、一文ずつ紡いでひとつの物語をつくるなど、言葉による交流を行いました。どちらも参加者一人ひとりの絵や物語が混ざり合い、ひとつの大作となりました。ほかにも、参加者がキャンパスを散策しながら撮った写真をサポーターが集めて、大きな銀杏のモザイクアートも制作しました。ちょっと空いた時間にゆるっと参加し、顔も知らない「誰か」と絵や言葉でつながるという、面白い経験ができたのではないかと思います。
そして今回、2023年2月16日・17日には「灯りの手紙」というテーマで第三弾を開催しました。まだまだ寒さの残る中、あなたの「あったかい」を様々な形で誰かに届けよう、というコンセプトで行いました。「あったかい」というテーマで自由にメッセージを考えてもらい、灯籠やLEDカプセル、おみくじ風の紙に書き込んだり、ワイヤーイルミネーションで好きな形を作って飾ったりするなど、夜の本郷キャンパスに映える電飾を中心とした展示を行いました。また、オリジナルカイロに一言「あったかい」メッセージを書いて次の参加者に渡すというカイロ交換も行いました。
制作場所として用意していた学生支援センター3Fの部屋でじっくりと作品を作ってくださる方もいれば、展示場所としていた総合図書館前でさらっとカイロにメッセージだけ書いてくださる方など、様々な形でこのイベントに参加していただきました。メッセージの書かれたカプセルをじっくり見て回る参加者もいたほか、見知らぬ「誰か」に向けて「あったかい」メッセージをカイロに書き込みながら、いい企画だと言ってくれる参加者もいました。また、当日キャンパスに来られなかった方も、事前にオンラインフォームからメッセージを送っていただくことで、ピアサポーターが代筆してメッセージを展示することができました。
サポーターとしても、カイロで物理的に温まるだけでなく、参加していただいた様々な東大生の「あったかい」に触れることができ、心温まるイベントになったのではないかと思います。ご参加いただいた皆さん、メッセージをくれた皆さん、ありがとうございました!
さて、いかがだったでしょうか? 普段過ごしているキャンパスで、日常からちょっと離れて新たな自分を見つけたり、アートを通じて知らない誰かとつながるきっかけになることなどを目指して、このイベントを開催してきました。来年度も継続して開催することを予定しています。東大生なら誰でも「ゆるっと」参加できるので、少しでも気になったな、という方はピアサポートルームのHPや各種SNSなどの情報をチェックしてみてくださいね!
また、東京大学ピアサポートルームはぴあサポゆるっとART WORKSHOPだけでなく、他にも様々なイベントや情報発信を行っています。そちらもぜひ覗いてみてください。この記事を読んでいただいた皆様と、来年度のイベントでお会いできることを楽しみにしています!