よもやま語らいゼミ開催後記①「大学は人生の夏休みなのか」
よもやま語らいゼミは東大生を対象に、あるテーマについて自由に話し合いをするイベントです。9月16日開催の今回は「大学は人生の夏休みなのか」をテーマとしました。十数名の参加者が2グループに分かれて、和気あいあいと、時には白熱した感じで、各々自分の意見を述べました。私が今回の話し合いの内容やそこで感じたことをいい感じに報告していきます。
まず一つ目のグループです。一番話題になったのは、どうして大学生って人生の夏休みだと思われがちなのかです。大学生というのは大学入る前は受験のために死ぬほど勉強して、社会人になると会社や組織のために一生懸命働く人が多い。そう考えると大学って心を安らげるモラトリアムのような期間ですよね。それに授業に遅刻したり授業を切ったりしても誰にも怒られない。いわゆる校則というものにも縛られない。そういう意味ですごく自由ですよね。だから「人生の夏休み」って言われるんじゃないかと。
「でも本当にそうなの!?」と私は思いました。東京大学の1年生なら授業についていくだけで大変だし、2年生は進振りがあるし、3年生・4年生は就活や国家試験に忙殺される。それって自由なのかな?本当に「人生の夏休み」って言っていいのかな?しかもコロナ禍の今、外出自粛を強いられてできることは限られている。私たちは本当に「夏休み」を謳歌しているのか?自由ってなに?誰にも強制されていないこと?選択肢が多いこと?自由ってなんですか!?教えてください!!!
続いてもう一つのグループです。いくつか重要な問いがありましたが、その中で一つ取り挙げます。
大学生という「人生の夏休み」の間に、就活のために何かアクティブにやらないといけないのだろうかという問いです。将来の仕事のために自己投資したりスキルを磨くのは確かに大事ですよね。という議論が行われましたが、それを踏まえて私は次のように考えました。「でもそれって本当に役に立つのかわからないし、何がどう役に立つのかもわからないよ…」
そもそもそんなことにばかり時間をかけてしまうと、本当に大学生活を楽しめるのだろうか?それって幸せなのかな!?仮にスキルを身につけて将来の所得が上がっても、本当に幸せと言えるのだろうか?世帯年収が一定以上になると幸福度は変わらなくなるという調査研究もあるみたい。自己投資しようとか、スキルを身につけようとか、そういうことが大切であるのは間違いない。しかし、そういうことに追われて目の前にある幸せを見失っていないか?アニメ見るとか、小説読むとか、ゲームやるとか、一日中ボーっとするとか、自分が心から楽しいと思えることをやってみるのも良いと思う。
本当は、人間生きているだけで幸せだと私は思う。お金持ちになるとか、旅に出るとか、世界を征服するとか、幸せのカタチは人それぞれある。でも毎日死にたいと思ってしまうような地獄を味わったことがある私からすると、今日を生きただけで「すげー!お前すげー!よくやったぞ!」って思うし自分で自分を抱きしめてあげたい。だから私にとっての幸せとは、今日を生きること。就活でうまくいかなくても、失恋しても、大人に怒られても、今日を生きただけで私は世界で一番偉い。
皆さんにお伝えしたいのは、自己投資やスキル磨きなどに勤しむのももちろん良いですけど、今を精一杯楽しむことも忘れないでくださいね。今を精一杯楽しめば、自ずと次にやりたいことが見えてきますし、それに向けてまた頑張ればいい。
最後になりましたが、ここまで読んでくださったあなたはきっと良い人だと思います。ところどころ敬語だったりタメ語だったりしてすみません。日本語が下手なもので…。でもこのレポートが、あなたにとって何かを考えるきっかけになれば嬉しいです。あなたの人生が少しでも良い方向に進むことになればよぜみを開催した価値があります。また遊びに来てください。いつでもお待ちしております。
バイバイ!チュッ♡
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