うとQ世話し 続 脳進化に見る人類の曲がり角
2021/3/2-2
(うとQ世話し 続 脳進化に見る人類の曲がり角)
前記事続編です。
1万年前に進化が止まった人間の脳。
その1万年前以前の大発明(脳進化の産物)は「道具」と「概念」だというお話が前回でした。
その後の発明はどんなに現代人には有用に思えても、上記大発明の派生形乃至は深掘りに過ぎず、超俯瞰的に見れば深掘りとは同じ処に留まって其処を深く掘り進む訳ですから、それは「脳の足踏み」即ち「進化の停止」という筋書でした。
では今回はそこから何を導き出せば良いのか?
色々考えた挙句に、以下の様に整理してみました。
それは、
カレーのお師匠様であるNepali Bossが嘗て言った言葉で、
「この世で大切なものは3つのHだ。HandのH。
HeadのH
そしてHeartのHだ」
之を自分の重用している例の連立方程式に当て嵌てみますと、
Handは「道具」
Headは「概念」
となり、残りの
Heartが「こころ」
と導き出されました。
しかし、ちょっと科学的知識があれば「こころ」というのは、実際には「脳の中」にあり、いや、あると言うよりは「脳の働き(方)」のことを指している事は直ぐに理解できるかと思います。
「こころ」が独立して胸の心臓の辺りにあると昔の人が考えたのは、人間が興奮して「心臓器の鼓動」が高鳴って、そこに別物が存在すると思いなしたからに他なりません。
しかし現代科学上は「こころ」も脳(機能)の中にある事は既に自明の理となっております。
ならば1万年後の第三の大発明は、その「こころ」に関連してどの様な物になりそうだと言う事が想定されるのでしょうか?
そこで思付いた言葉は自分でも珍妙に感ずるものでした。
曰く
「人の心は金では買えない」
「こころ」は他に「気持ち」でも「情動(emotional one)」と読み替えても良いかと思います。
ここで再び例の連立方程式です。
「お金」とは上述の「道具」と「概念」の掛合せの産物とも言えます。
金属貨や紙幣が「信用価値」と結びついたもの。
近年では物理的貨幣のない記号貨幣等も出現して少し紛わしくなっていますが、それは単に手続上の問題で、バックには「信用価値」が厳然として存在(裏打)しております。
いずれにせよ、1万年前にされた大発明「道具」と「概念」の現代で最強の姿は「お金」と言う事になります。
となれば、1万年前の人類の大発明で、現在最強の「お金」を超える大発明のヒントはこの
「人の心はお金では買えない」
の中に存在する可能性が高いのでは?という連立方程式上の「解」が想定されます。
一方「こころ」とは「脳機能」だと前段で仮定義致しました。
となれば文言上の「解」は
「脳機能の充足感」が「お金を超える」と、なります。
しかし脳機能の「充足感」というのはどうも曖昧。
そこで今回はそれをこの様に置換えてみました。
「脳の働き(欲求ではなくメカニズム)に可能な限り素直に従う」
事の中に「第三の大発明のトリガがあるのではないか」と推測しております。
「こころ満つる(満たすではなく)には?何を」です。