(うとQ世話し そもそも初めは何でしたっけ?)
2022/7/29-2
(うとQ世話し そもそも初めは何でしたっけ?)
畏れ多くもおこがましくも自分の基本姿勢にしたいと願っている
「丁寧且つ具体的に、根本に遡って」
という以前の言い方は
「そもそも初めは何でしたっけ?何の為に始めたんでしたっけ?」
でした。
実はこれ、自分の言葉ではなく、ある方が教えてくださった言葉なのです。
今を去る事13年前、2008年のリーマンショックから凡そ1年後、2009年秋の事でした。
ふとした事から地元の焼鳥屋さんで隣同士になった「お若い方」と、約束はしないけれど偶然会えば話をする間柄になりました。
当時リーマンショックが起きたにも拘らず勤めていた会社の経営幹部が何の手も打たない事に不信感を抱き、程なくそれはハッキリとした危機感に変わりました。
「このままではマズイ。何とかしなくては」
一介の主任でしかない自分が何故そんな大それた事を思ったかと申しますと、実は
「12年もの間うつ病を罹患した経歴の持ち主である自分の様な人間は会社が潰れれば再就職はほぼ絶望的だ。
生き残るにはこの会社を潰さない様にするしかない。自分の再就職の可能性よりその方がまだ現実的だ」
という思いからでした。
処が実際に社内で様々な活動を始めてみますと事は思った様には「全く」運びませんでした。
それである日、その焼鳥屋さんで知り合ったその「お若い方」に事情を説明し、それを元に発散目的で愚痴った処、そのお方はその後に述べる回答の説明上「自分が転職した先から見れば今まで顧客側であったマイクロソフト日本法人」から「今度は業者側のインテル日本法人」にプロジェクトリーダーとして転職した身の上だと前置きをした上で、
「今、自分も四苦八苦しています。特に行き詰った時は、それを打開するというより元顧客で、外様でしない自分と生え抜きで下請け扱いされていたと思い込んでいる業者側の古参同士の争いになり勝ちでお互い「正誤よりも言いあら争いに負けない事」を優先し勝ちになり易いのです。
しかしそれでは言い争いには勝ててもプロジェクトをいい方向に持っていくというプロジェクトリーダーとしては失格である事に気づきました。自分の仕事は言い争いに勝ち自分のメンツを保つ事ではなくプロジェクトを成功させる事が最重要任務なのだと自分に言い聞かせ、自分にも相手にもこう問う事にしています
「そもそも初めは何でしたっけ?何の為に始めたんでしたっけ?この業務」って」
自分はその時既に55歳、そのお方は30歳ちょっと出るか出ないか位。
その時程「実年齢、つくづく無関係」と思い知らされた事はありませんでした。
そして「いい自問自答の仕方を教わった」と思い、それ以降常々それを使う様になり、その「お若い方」への恩返しの意味もあって既述の書名とさせて戴いた次第。
後記)
その後何故かその「お若い方」をお見掛けしておりません。ある日を境に突然来なくなってしまったのです。
ご無事であればと思っております。
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