反省して、がんばれ橋本みきひこ
さて、なにやら国民民主党の新人議員、橋本みきひこ氏の予算委質疑が物議をかもしているようです。
僕が思うのは、以下3点。
ウチの予算委理事の浅野さとし議員。何やってんすか。党内コミュニケーションしっかり取って下さい。浅野さんらしくないっすよ。
そして橋本みきひこ議員。「安住委員長にどのように耳打ちされたのかわかりませんが」は、さすがにちょっと敬意に欠けやしませんか。
文民統制の在り方について議論を巻き起こした点は、結果論ではありますが、無駄ではなかったと思います。ただ、橋本さんが仰りたかった論点の本質は、「現場からかけ離れた」議論に終始する現状を変え、現実を忌憚なく共有する環境を整え、国防の議論を深化させることの必要性だったのではないでしょうか。
「文民統制」というアカデミックな議論も大事だが…
文民統制が云々という大所高所からのアカデミックな議論は、それはそれで大事ではあります。しかし、こうした「現場からかけ離れた」議論ばかりに終始してしまうのも、少しもったいない気もします。
「現実を忌憚なく共有する」ために
では、「現場からかけ離れた」議論に終始する現状を変え、現実を忌憚なく共有する環境を整え、国防の議論を深化させるために、何ができるのか。どうすればいいのか。
その答えは、「制服組を国会に呼ぶ」だけではないでしょう。
他にもいろいろな手段があるはずです。
自身が「現場の声」になること
もっともシンプルな答えは、橋本みきひこ議員ご自身が「現場の声」になることでしょう。
各地の自衛隊基地、駐屯地をまわり、その目でしっかりと現場を見つめ、そこで働く人々やご家族の声に耳を傾け、時に自身の経験と重ね合わせながら、より幅広い「現実」を受け止める。そして国会議員として、「現場の声」を代弁し、現実を忌憚なく共有し、国防議論を深化させていく。
これが一番シンプルです。
なぜって、これなら橋本さんご自身の尽力で実行可能だからです。
だってもう当選はしてるんだから。最大の難関である「議員になる」ことはクリアしてるわけです。あとは走って、見て、聞いて、代弁する。それだけです。
他にもいろいろな方法があると思いますが、橋本さんご自身が走って、見て、聞いて、代弁するのが、一番手っ取り早いですよ。これなら誰にも邪魔されませんからね。
結局「空中戦」に終始するのは如何なものかと
今回の騒動をハタから見ていると、なんかこう、もどかしいなあ…と思います。
先ほどの繰り返しになりますが、「文民統制」云々は確かに大事です。この国の文民統制の在り方は、果たしてこのままで良いのか?という論点は、さまざまな意見があるようですし、大いに議論があって良いと思います。
ただ、そうした大所高所のアカデミックな議論に終始し、地に足の着いた現場から掛け離れた空中戦ばかりに論点が移ってしまうのは、如何なものでしょうか。まさに今起きている現象そのものに、橋本みきひこ議員は警鐘を鳴らしたのだと僕は受け止めています。
そのことに賛否双方とも気付いていない以上、橋本さん、やっぱりあなた自身が走って、見て、聞いて、現実を代弁する以外にないんじゃあないかと思いますよ。
というわけで、走れ、みきひこ。
以上です。