【時系列確認】「103万の壁」協議、いったい何が起きてるんです?

「103万円の壁」引き上げの自公国協議について、本日、国民民主党側が「席を立った」との報に接しました。

これについて様々なご議論があるようですが、ちょっと皆さん、各々の意見表明の前に、事実の流れを確認しませんか。

いや旦那。「ナントカ党ガー」ってな感じで、いつもの党派性対立のノリで論評述べちまうと、テンで的外れになっちまやぁしねぇかと、アァシは思いましてね。てやんでい。

なんか…トリガーの時とかと違くない?
てか、いつもと違くない?起きてることが。


簡単に僕のほうで、主要なマイルストーンをまとめてみました。なんか間違ってたらすみません。

  • 政府の総合経済対策への明記(2024年11月20日): 3党の政調会長が会談し、政府の総合経済対策に「103万円の壁」の引き上げを盛り込むことで合意。具体的な引き上げ幅については、年末の税制改正で議論することとなる。
    https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-11-20/SN7Q7YT0AFB400

  • 石破総理の国会答弁 178万まで「引き上げ必要」(2024年12月16日):参議院予算委員会にて、国民民主党・礒崎哲史議員の質問に答える形で、178万円まで引き上げることについて「必要だからこそ(自民、公明、国民民主の)3党合意ができている」と答弁。
    https://www.jiji.com/sp/article?k=2024121600783&g=pol


この流れを見ると、何か違和感というか…。
ちょっと不思議な感じがしませんか。

ChatGPTさんによる「103万円の壁」三党協議の現状分析

------ここから、ChatGPTさん曰く------

以下に、時系列をもとに各政党・登場人物の立場や主張を分析します。


1. 国民民主党の立場・主張

  • 提案内容: 「103万円の壁」を178万円に引き上げることを主張。最低賃金の上昇や労働時間調整問題(103万円の壁問題)への対策として、抜本的な見直しを訴える。

  • 交渉姿勢: 一貫して「178万円」を目標に掲げ、労働者支援の観点から妥協しない姿勢を見せる。

  • 17日の退席: 与党側から「123万円案」に留まる姿勢が示され、進展が見られないため退席。交渉の膠着状態を打破するため、対立軸を鮮明にする狙いも見られる。


2. 自民党の立場・主張

  • 幹事長合意: 国民民主党の提案(178万円)に一定の理解を示し、12月11日には「178万円への引き上げ」に幹事長同士で合意した。

  • 宮沢税調会長の「123万円案」提示(12月13日): 財政負担税収減への懸念から、自民党税調は「123万円案」を提示し、引き上げ幅の縮小を図る。

  • 石破総理の発言(12月16日): 石破総理は国民民主党の質問に対し、「(178万円までの)引き上げは必要」と発言し、税調会長の提案とは一線を画す形となる。

  • 党内の意見の違い: 石破総理と宮沢税調会長の間で、財政再建を重視する保守派と経済刺激を優先する勢力の間で意見が分かれている。


3. 公明党の立場・主張

  • 調整役としての姿勢: 公明党は一貫して協議の「調整役」を担っているが、大きく目立つ発言や主張は見られない。

  • 178万円合意(12月11日): 3党幹事長会談において、「178万円」に合意した際も公明党は合意形成に協力したと見られる。

  • 現状: 自民党内の混乱や宮沢税調会長の提案を前に、どちらに軸足を置くかが注目されている。


4. 主要な対立点

  • 「178万円」vs「123万円」:

    • 国民民主党: 178万円の引き上げを一貫して主張。

    • 自民党税調: 税収減抑制を理由に「123万円」を提示。

  • 石破総理の立場: 総理として「178万円」の必要性を明言しつつも、党内の税調との調整が必要な状況。

  • 公明党: 明確な姿勢を示さず調整役に徹する。


総括: 国民民主党は労働者支援と政策の一貫性を武器に強硬姿勢を貫いているのに対し、自民党内は税収懸念を背景に方針が揺れている。石破総理がどのように党内の意見をまとめ、国民民主党を再び交渉の場に引き戻すかが、今後の交渉のカギとなる。

------ChatGPTさんここまで------

「与党VS野党」「自公VS国民民主」とは違うのでは?

こういう話を「白か黒か」で単純化するのは好まないのですが、あえて単純化するならば、こうじゃないですか?


<178万円への引き上げ”賛成派”>
・石破内閣(16日参院予算委答弁)
・自民・公明・国民幹事長(11日合意文書)
・国民民主党
・他の一部政党など

<178万円への引き上げ”反対派”>
・自民宮沢税調会長ら(13日「123万円」案提示)
・他の一部政党など


ってな感じに見えるのですが…。

なんかこう、SNS上の言論を見ていると、まるで「自民公明VS国民民主」みたいな感じに把握している人も結構多いように思いますが、これは単純な党派性対立ではないように見えます。今起きてるのは、「自民公明VS国民民主」ではなくて、事態はもっと複雑なんじゃないでしょうか?

言うてちょっと、何が起きてるのか、僕もよくわからないので…。いや、マジで混乱してます。

いったい何が起きてるんです?