独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #2
前回は、なぜ個人で製品を作り世に出していこうとしたのかお話しました。今回は、実現に向けて最初にしたことからお話しします。
「#2 アイデアは足し算」
まず、プロダクトを実現させるためには2つの軸があると思っています。
「①今までになかったアイデアづくり」と「②アイデアを形にする技術」です。
前者は形を帯びない言葉やコンセプトであったり、ふわっとしたイメージです。そして後者はそのイメージを物理的にどう成立させるかです。
今回は「①アイデアづくり」についてお話しします。
1年前の私はまずアイデアをキーワードでメモして書き溜めていきました。何でも構いません。街中で見つけたものや普段の生活の中で不便なことなど、日頃から身の回りを観察してメモしていきます。それをクセにします。
次にその書き溜めたメモをどうアイデアにしていくか。素人の私でもどうすればプロダクトのアイデアを生み出せるのか、、。
ある簡単な方法を見つけました。それは足し算のアイデアです。
既存のプロダクトに新しい要素を取り入れるという足し算の考え方です。
例えば10watchの場合だと、どこにでもある腕時計に"しるし"というキーワードを掛け合わすことで、"腕時計 + しるし = 時間に印がつけられる腕時計"が生まれました。
この考え方は非常にシンプルで「小学生でも理解できるアイデア」であり、誰でも分かるコンセプトかつ使いやすい製品を無理せず生み出し続けられることを発見しました。そして意外にもそんなコンセプトのブランドはほとんどありません。
さらに、言葉すら必要ないほど分かりやすいコンセプトは必然的にシンプルな形になるため、私の様なプロダクトデザイン初心者でも形にしやすいというメリットもありました。
今の自分のレベルが低くても、その中で特色を見出すことが大切です。
私はプロダクトデザイナーとしては素人レベルなので、性能で勝負するのではなく、オリジナリティで勝負することにより、競合他社ゼロを目指したのです。
今回の話はここまでです。
次回は ②アイデアを形にする技術 についてお話していきます。
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