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【カシミヤの『糸』の話】糸とはなに?
繊維の束に撚りをかけて長くしたもの
ニットを編むのに欠かせない糸。素朴な疑問ですが、糸ってなんでしょう?
糸とは『ある程度の長さと細さの繊維を束ねて撚りをかけて長くしたもの』だそうで、莫とした言い方ですが正式な定義がないそうです。
一般に糸より太いものを紐(ヒモ)と呼んでいるし、縄はもっと太い。でもどの太さを糸と呼んで、どこからヒモになるのかはわかりませんね。
細い糸、太い糸、柔らかい糸、硬い糸。これも個人の感覚の問題ですね。かようにこの世界はかなりファジイなことが多い業界です。
糸の原料である天然の繊維の一本一本はそんなに長くはありません。カシミヤは十~九十ミリとかなりのばらつきがあり平均しても三十ミリ前後、ウールで一番長い羊でもせいぜい百ミリぐらいです。綿は三十~四十ミリで超長繊維と呼ばれます。そんな繊維の塊が綿(わた)で、その綿をそろえて撚りをかけるとひっぱっても抜けませんね。これが糸です。
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