見出し画像

【仕上げ、アイロンと最終チェック】仕上げの型枠は使わない

 仕上げの型枠は使わない


 ニットの製造工程の最後が仕上げです。お客様のお手元に最高の状態でお届けする為に、アイロン台で寸法などを確認しながらアイロンで丁寧に仕上げます。
 量産の産地などでは「仕上げ屋さん」と呼ばれる専門の職人さんがすごい速さでアイロン台に向かっています。そのほとんどが型枠にニットを通して強烈な蒸気を充てることで寸法をそろえているのです。一方UTOでは基本は型枠を使わないですべて人の手で整えています。特に繊細な天使のストールの大判などは一枚を仕上げるに20分ぐらいかかってしまいます。量産の何倍もの時間が掛かってしまいますが効率の問題ではないと思っています。

 アイロンが終わると最終チェックです。最後はやはり人間の目です。ガムテープとピンセットを両手に持って、編みの目落ちはもちろん微細な繊維の飛込までくまなくチェックします。一見単純な作業のように見えますが最終の商品の価値を確定する大事な作業です。

いいなと思ったら応援しよう!