週末に起こったわたしの人生を振り返る出来事
仰々しいタイトルだが、重い話ではない。
11月28日は、私が編集者を目指すきっかけになった
元ポルノグラフィティのベーシスト、白玉雅己さん久々のライブだった。
ワンマンではなく、すかんちの小畑ポンプさんとキーボーディストのただすけさんのユニット・ポンすけ、ギタリストの中村タイチさんとの合同イベントだ。
タマ+タイチ+ポンすけ(仮)
今年に入ってSNSをはじめ、Youtubeをはじめ
数年ぶりに公の場に姿を見せてくれたタマさん。
なんで前の会社を辞めたこのタイミングなんだとちょっと(いやかなり)落ち込みつつ、それ以上に動いている、ベースを弾いている姿を見せてくれたことは本当に本当にうれしかった。
生で見たらどうなってしまうのだろう、見るまでは絶対死ねないと強く思った。
結果、イベントを見ても、これからも絶対死ねないと思った。
一方的で大変申し訳ないが
タマさん(ポルノグラフィティ)は私の人生を変えたのだ。
マンガ家だけを夢見ていた自分に
編集者という新しい夢をくれた。
そしてそれを叶えさせてくれた。
青春のすべてであり当時の私のすべてでもあった
タマさんがまたステージに立ち、ベースを弾いていた。
本当に信じられなかった。
ポルノグラフィティとしての最後のライブは今でも忘れない。
2004年大阪城ホールでの『FM802 ROCK KIDS 802 SPECIAL LIVE -REQUESTAGE 2-』
あの荒々しいベース音。ずっと耳にこびりついている。
学校で脱退の発表を知った。
授業中に携帯を見て、信じられず(でもどこかでこんな日がくることは覚悟していた)
号泣しすぎて途中退席し、廊下でずっと泣いていた。
そのあとの記憶がない。
ソロのライブは仕事で行けず、次にしようと見送った。
次なんてくる保証はないのに、ずっと後悔していた。
それから大分月日がたった。
タマさんは控えめに発言し、頑固さも、天然さも、真面目なところも
全然変わっていなかった。
何より私が愛してやまないベースの音がそこにあった。
温かくて、心地よくて優しい、人柄を感じる音が大好きで。
仕事でたくさんのベーシストの演奏を聴いてきたけれど
やはり私の中では宇宙一だった。確信した。
うれし泣きってこんなにできるんだと驚いた。
タマさんが何をしてもうれしかった。
はにかみながら楽しそうに音に身を任せて弾く姿は本当に素敵だった。
「渦」や「ジレンマ」のフレーズを入れ込んでくれるサービスもあり、
(ただすけさんもポンプさんもポルノの曲をいくつか入れ込んでくれていた)過去の曲たちはもう二度と聴けないと思っていた、そんなことなかった。
そして、応援してきて初めて、私たちに向けた曲をくれた。そんな夢のようなことあるのだろうか。幸せすぎた。全部ここにあった。夢だと思っていた、夢にしていたことは全部あの夜実現したのだ。
また、タマさんは私の夢を叶えてくれた。そして、また新しい夢をくれた。
私の人生にチャプターがついた。
第二章だ。
次のライブの約束は頑なにしなかった。
本当にタマさんらしかった。
でも実現することを私は知っている。
今日がその証明になった。
その日まで私はまた頑張れるのだ。
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