足もとの小さな世界
整体の帰りに、堰を切ったように、友人が
「ずっと周りが見えるのが怖くて下むいて歩いてた。」
と言いました。
多分、整体でつま先見てあるいてるやろ、とか、そんなことを見抜かれてのことだったような気がします。
つらかったな、と、私がいったか、無言できいていたか、もうおぼえてないくらい昔の話。
でも、その友人はいつも小さな虫や小さな花を見つけていたのを
私はずっととなりでみてきました。
いつも小さな花を持って帰ってくれるのは、そこに目がいっていたからだったね。
なにも、心配ない、そこに世界はあったね。
ありあまるほどに豊かな世界。
むしろ、世間よりも真実だったのかもね。
小さなその友人に出会う前も、
小さかった友人がやがて
蛹が蝶になるように自然に飛びっ立ったあとも、
私はにわのあちこちでしゃがみこんで、
足もとから世界を眺めるのが好きです。
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愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!