看護師人生

 看護師の経験年数を重ねることは、看護師としてレベルアップしている証で素晴らしいことかもしれません。
 しかし、私は経験年数だけが全てでないと考えています。私自身、年を重ねる度に看護師としての成長をしているのかと問われると、疑問を持ってしまうからです。経験年数は、ただの経過年数に過ぎないと考えています。
 人は新しい仕事を始めると、必死に仕事を覚えようと努力します。時間が経てば、業務の流れ、方法、人、環境に徐々に慣れていきます。看護も慣れてくると、事務作業のように業務をこなし、1日が終わりを告げます。これが繰り返されます。私を含め経験年数を重ねる程に、看護もハンコを押したような仕事のやり方に変化していきます。働くことの価値観には相違があるのは当然であると考えるので、否定はしません。
 人は発展途上中は、一気に上昇するでしょうが、上昇しきるとどうなっていくのでしょう?上昇線のまま維持できるでしょうか?逆に年齢を重ねるごとに下降してはいないでしょうか?

 とはいえ、働き方も十人十色です。成長なんぞ問わずとも、生きて行くために最低限のレベルの仕事をこなしていれば、お金を手に入れることができます。これも立派な能力です。

 誰しも長い看護師人生の中では、周りに流されながら生きていくこともあります。これも立派な能力です。

 私はひとつのことに集中してしまう傾向にあります。いくつかの仕事を並行して、業務をこなすとなると、かなりの労力を必要とします。看護師として、最低限のレベルに達っする事ができていないと感じる事が日常に多々あります。

 私とは逆に、器用に業務をこなせる人は、経験年数を重ねるごとに、着実に成長するのかもしれません。

 人はさまざまです。 

 さまざまだからこそ、人は面白いのかもしれません。

 理想論でしょうが、楽しく、面白く、仕事ができることができれば、幸せなことはありません。


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