[自主ゼミ]産学官共創デリジェントゼミ第8回「マネジメントとリーダーシップ」2024/12/2
2024年度Aセメ産学官共創デリジェントゼミ(通称デリゼミ)の授業をオンラインで行いました。
デリゼミは、大学の授業では得られないような、将来の選択肢・人脈・価値観を広げることを目的としています。自治会公認の自主ゼミで、今セメスターが3回目の開催となっています。
以下のマガジンに順次掲載予定です!↓
本記事では第8回デリゼミの内容をまとめたいと思います!
今回は井野さんによる授業でテーマは「マネジメントとリーダーシップ」でした!マネジメント力やリーダーシップ力は学生には関係ないと思われがちですが、学生団体やサークルの運営などなんらかの組織を指揮する立場の学生にも非常に有効な能力ですのでぜひご一読ください!
本ゼミの概要
本ゼミの概要に関しては、以下のnoteにまとまっているのでぜひご確認ください!
今回は普段企業などでマネジャーなどの役割を担っている方から学校などで友人などとプロジェクトを進める学生まであらゆる人に求められるのがマネジメント・リーダーシップ力となります。そこでマネジメント・リーダーシップ力とはなんなのか、また実際に組織の中でどのように発揮していくのかということについて井野さんにお話を伺いました。
1.なぜ学ぶべきなのか
そもそもマネジメント・リーダーシップをなぜ学ぶべきなのでしょうか。それは、VUCA時代と言われる今日では状況が目まぐるしく変化しやったことのない新しく難しいことが求められるので、プロジェクトにおいて成果を出すためにはプロジェクトマネジメントが必要になるからです。今日では業種が多岐に渡りますがマネジメントスキルは分野が限定されない皆に共通して必要なスキルです。
2.マネジメントとは
リーダーのやるべきこと
リーダーのやるべきことは大きく分けて二つあります。一つは目的を明確化しメンバーに伝えることです。もう一つは役割に適切な人材を割り当てることです。ここではこの二つのやるべきことを掘り下げていきます。
目的を明確化しメンバーに伝えること
この行動の主な目的はメンバーのモチベーションの維持です。プロジェクトにおいてメンバーがモチベーションを失ってしまい、メンバー間に齟齬が生じた結果プロジェクトが瓦解してしまうことがあります。これを防ぐためにメンバーのプロジェクトへのモチベーションを保つことが必要です。
そのために必要なのが彼らにプロジェクトの目的を共有することです。リーダーはしばしばメンバーに「〇〇をしてほしい」というふうに行動を伝えてしまいがちですがこれではうまくいきません。なぜならリーダーの把握している行動しかメンバーは行わず積極的にアクションを起こすことはないからです。そこでリーダーはプロジェクトがなんのために行なわれているのかを言語化しそれをメンバー全員に伝え理解してもらうことが重要です。その上で、手段ややり方はメンバーに委ねることで彼らのモチベーションが保たれ、積極的にプロジェクトに参加してくれるようになります。
役割に適切な人材を割り当てること
この行動の主な目的は各メンバーのCanとMustとWillを合致させることです。特にWillとMustが一致していることは非常に重要です。ちなみに、Willとはメンバーがやりたいこと、Mustは目標を達成するためにやるべきこと、Canはメンバー個人の得意分野を指します。Willはメンバーごとに異なるため、リーダーはそれぞれのWillを把握しそれにMustが合致する形で人材を配置することが求められます。さらにWillとCanのすり合わせも必要です。Canはメンバーの得意分野のために成果が大きくなるからです。仮にCanが不足している場合は人材の転換やメンバーへの教育が必要です。
3.チーム形成のプロセス
チームはどう形成されていくのか
チームがゼロから形成されていくプロセスには4段階あると言われています。その4段階とはフォーミング→ストーミング→ノーミング→パフォーミングです。
フォーミングとは形成期のことでこの段階ではまだ目標を共有しているがメンバーはお互いのことをわかっていない状態です。
ストーミングとは混乱期のことでこの段階ではチームの価値観や優先順位についてメンバー間で混乱が生じます。このストーミング期が非常に重要です。この期間をできるだけ早く迎えることで組織の問題が浮き彫りになり解決に向かうので組織として機能するようになります。
ノーミングとは規範確立期のことであり、組織のおける行動規範や心理的安全性を構築していく期間です。心理的安全性は非常に重要な考え方になりますので後ほど詳しく説明します。
最後にパフォーミングとは活動期のことで、実際に組織が成果を生み出していく期間のことです。
心理的安全性
心理的安全性とはメンバーが本音を自由に発言してもいいんだという安心感を享受できることです。リーダーはメンバーが心理的安全性を感じることができるように声かけをしていくことが必要です。ただメンバーを問い詰めたり丸投げにするのではなくメンバーの新奇を歓迎し挑戦を受け入れて応援することが求められます。
4.ケーススタディ
各自5分ほど考えたのち井野さんからフィードバックをいただきました。
フィードバック
今までのケーススタディで学んできたことをここで復習しておきます。
まずは状況を自分で設定してみましょう。
次に消費者の意思決定分岐を考えてみましょう。
さらに消費者の意思決定の分岐を踏まえてより具体的な状況を設定してみましょう。
ここからわかることは教習所に通う層としては学生が多いだろうということ、また教習所はどこにあるかの立地で決まってしまうだろうということです。
そのため東京都内の教習所は多くの家や大学から近く、立地としては問題ないことがわかります。したがって考えられる敵は立地の関係ない免許合宿であることがわかります。
打ち手
大学生は免許合宿を主に生協かサークルで選ぶことが予想されます。従って、大学の生協でアピールすること、またはサークルに対して団体割引のようなものを提供することが考えられます。
さらに、大学生の多くはバイトをしている一方免許合宿中はバイトができません。従って、エリア内の居酒屋チェーン店や家庭教師のバイトと提携して宣伝する、または教習所に通っている期間は時給が上がるようなサービスを提供することも考えられます。
次回の予定
次回は12月9日になります。株式会社PLATX様の山田社長をお呼びし、人工植物に関する起業についてお話ししていただきます。
🕰️19:00~20:30
📍@駒場キャンパス12号館1212教室
まだ入会されていない方は以下のフォームから入力するようにお願いいたします。
過去のゼミの記事
最後まで読んでいただきありがとうございました!
文責:矢田 雅治