自転車ガチじゃない勢 #1「ガチじゃない勢、自転車を買う」
以前、さいたま市にあるJR埼京線の北与野駅近くに住んでいました。北与野駅の前には国道17号線が通っています。17号線は東京・日本橋を起点とする国道で、駅の近くの交差点には「日本橋まで28km」の標示があります。
28kmという数字を見て、意外に近いじゃないかと思いました。 東京へ行くときはいつも電車を利用していますが、28kmくらいなら自転車で行けるんじゃないか。
ただ、そのころ乗っていた自転車は安い折りたたみ自転車で、実際にその自転車で東京へ行くことはありませんでした。
さて、2020年に新型コロナウィルスの流行により突然、仕事が完全にリモートワークになりました。家にこもりっきりになってしまい、丸一日家から出ないという日もあります。明らかに運動不足です。
その後、北与野からは引っ越しました。引っ越しと言っても、さいたま市内を数キロ移動した程度です。
以前乗っていた、ロクにメンテナンスもしていなかった折りたたみ自転車は、引っ越しの際に処分してしまいました。
引っ越してからしばらくの間、スーパーやコンビニへの買い物は歩いて行っていました。運動不足だし、少しは歩いたほうがいいだろうと思ったのですが、移動手段が徒歩しかないのはやはり不便です。
引っ越したけれど、国道17号は相変わらず近くを通っています。大宮駅西口から17号に出た交差点には「日本橋まで30km」の標示があります。
30km、キリの良い数字です。今度は実際に自転車で日本橋まで行ってみようという気になりました。
そこで2022年2月、日常の足と運動不足解消を兼ねて、自転車を買いにスポーツバイク専門店に行ってみることにしたのです。
当時はスポーツバイクのことなど、メーカーもなにも分からず、
「キャノンデールなにそれおいしいの?」
という感じでした。
自転車はロードバイクではなくクロスバイクを買うことは決めていました。ロードバイクはやはりガチっぽいし、高いし、それに当時はまだ1日に100kmも走るつもりはなかったのです。
とはいえ、店に並んでいるクロスバイクを見ても、違いがさっぱり分かりません。 店員さん訊くと、フレームやフォークの材質、変速の段数、リムブレーキかディスクブレーキかといった違いがあるとのこと。
結局はマットブラックの見た目がカッコいいというのと、油圧ディスクのブレーキレバーを握った感触で選んでしまいました。
セオサイクルのオリジナルモデル、EAFEELS AC3.2です。
自転車にLEDライトとベル、ワイヤーロック、それにキックスタンドを付けてもらい、約7万円のお買い物。
サドルの高さを調整してもらい、地面に足が着かないことに違和感と不安を感じつつ、買った自転車に乗って家に帰りました。
後でこの日のGoogleタイムラインを見ると、調子に乗って何kmも遠回りして帰っていることが分かります。
こうして私のガチじゃない自転車生活が始まりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?