自転車ガチじゃない勢 #4「自転車でビールを買いに」
突然ですが、私はビールが好きです。趣味を聞かれたらまず「ビールを飲むこと」と答えるくらいにはビール好きです。
家で飲んだビールの写真を載せるサイトもつくっています。言うなれば、「撮りビア」(撮り鉄みたいなもん) です。
現在、日本には大手ビールメーカーの工場の他、800箇所以上のクラフトビールのブルワリー (醸造所) があります。醸造所にビールが飲めるタップルームを併設しているところもあります。
残念ながら、自転車とビールという趣味は決定的に相性が悪い。自転車でも飲酒運転はいけません。
ただ、自転車でビールを飲みに行くことはできませんが、瓶ビールや缶ビールを買って帰ることはできます。
羽生のこぶし花ビール
2022年3月、埼玉県羽生市にある羽生ブルワリーが休業するというニュースが流れました。キヤッセ羽生という施設の中で「こぶし花ビール」をつくっている醸造所です。
こぶし花のベルジャンホワイト、ヒューガルデンより好きだったんですけど、飲めなくなるのは残念です。
このキヤッセ羽生ですが、駅から遠くて行きづらい場所にあります。ここでは年に2回ビアフェスが行われて、そのときは駅から送迎バスが出るのですが、普段はそれがありません。
大宮からは北に片道38kmの場所にあります。私のこれまでのサイクリングよりちょっと距離がありますが、こぶし花ビールが手に入るうちに行ってみることにしました。
この日の気温は暑くもなく寒くもなく、サイクリングにはちょうど良かったのですが、向かい風が強くて3時間ほどかかってしまいました。
途中、お城があったり、
加須のルーブル美術館 (?) があったりしました。
東北自動車道の羽生パーキングエリア (上り線) でお昼にします。ここはなぜか「鬼平犯科帳」の世界を再現したつくりになっています。一般道からも入れて、自転車置き場もあります (サイクルラックは無かったと思う)。
鬼平にも出てくる一本うどんを注文。うどんはあらかじめ煮込んであって、すき焼きのうどんのような味付けです。食感はうどんというより餅に近いかも。
それからキヤッセ羽生に向かいます。
売店のむじなも市場にビールを買いに行きます。定番ビールは6種類ほどあったはずですが、このときはもう『ベルギーホワイト』『ゴールデンラガー』『ピルスナー』の3種類しか売っていませんでした。
3種類を1本ずつ買って帰りました。リュックに瓶ビール3本背負って38kmの帰りの道のりはきつかった。
福生の石川酒造
2022年6月、石川酒造から「ペルツェン」なるビールが発売されました。
石川酒造は東京都福生市にある日本酒の酒蔵ですが、「多摩の恵」と「TOKYO BLUES」というシリーズのクラフトビールもつくっています。
「ペルツェン」は、ペールエールの醸造の際にヴァイツェン酵母を混ぜてしまったことから偶然に出来上がったビールだといいます。
ペールエールやヴァイツェンなどビールの用語の説明は割愛しますが、要するに醸造の手違いによって変わったビールが出来上がってしまい、それが意外に美味しかったので発売に踏み切ったということです。
翌月7月10日に買いに行くことにしました。片道45kmと、私のサイクリングとしては過去最長です。しかも7月で暑かった。
汗だくでお店に入るのも気が引けるので、着替えを持って行って正解でした。
酒蔵の敷地内にある売店「酒世羅 (さけせら)」で、「ペルツェン」と「豊田ビール」を買いました。
なお、こちらにはビールの飲めるレストランも併設されています。
ところで福生まで行く途中、東村山のディスタントショアーズブルーイングというクラフトブルワリーの前を通りがかりました。
「お、ディスタントショアーズってここにあったのか」
帰りにここにも立ち寄って、ビールを2本購入。リュックに瓶ビール4本はきつかった。
飯能のカールヴァーン
前回の記事で、野田のホワイト餃子の本店に行ってみようと思ったら、私がサイクリングに行ける土日には店内飲食の営業をしていなくて、行くのをあきらめたというお話をしました。
ところで埼玉県日高市にもホワイト餃子のお店があります。以前、日高のラーメン屋さん「とんちぼ」に行ったときと、途中までは同じルートです。
お昼ご飯にホワイト餃子を食べに行くことにしました。ただ、ここまでだとサイクリングの距離的に少しもの足りない。
そこで飯能まで足を伸ばすことにしました。飯能にはカールヴァーンというクラフトブルワリーがあります。
カールヴァーンの本店は自転車で乗り付けるには気が引けるような、アラビアンナイトな雰囲気の豪奢なレストランなので、飯能駅前のロータリーにあるほうのお店に行って、瓶ビールを買ってきました。
帰りは入間川沿いのサイクリングロードを通って川越、そして大宮に戻ってきました。
なぜかこのときは、モノクロで写真を撮りたい気分でした (笑)
こうして私は、ビールを買いに行くための交通手段として自転車を活用するようになり、また自転車での行動範囲を徐々に広げていきました。
最近では、埼玉県ときがわ町の白石峠を登ったついでに、同じくときがわ町にある Teenage Brewing という新進気鋭のブルワリーに寄っていくのが、いつものコースになっています。
また、ビールを買いに行くだけではなくて、自転車でビールを飲みに行って、そこで泊まって翌日に帰るという楽しみ方も考えられます。実際に2023年からは山梨のビアフェスに自転車で行ったりもしておりますが、そのお話も別の機会にしたいと思います。
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