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公営競技、なぜ競輪は開催中止になるのか?

ここまで会社員エントリーをしていましたが、公営競技の一ファンでもあり、この件があんまり発信されてないと思い、色々調べてまとめてみました。

コロナウイルス感染拡大防止の影響で、公営競技では開催の制限が続いています。特に、競輪では開催中止が目立ちます。

JRAはもちろん、地方競馬も競艇も全て無観客ですが開催を続けています。
一方で競輪は開催中止が相次ぎ、4/20、21、22は全ての競輪場の開催が中止になっています。
※オートレースは4/20からの山陽オート中止の発表が出ました

競輪
多くの開催が中止されています
http://keirin.jp/pc/topicsdetail?nnum=5693
JRA
ウィルス対策を強化し開催続行
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58075960V10C20A4000000
地方競馬
緊急事態宣言エリア含めて無観客で開催続行
https://www.keiba.go.jp/2020info/
※JRA交流競走は中止
競艇
緊急事態宣言エリア含めて無観客で開催続行(収益をウィルス感染拡大対策に充てていくという記述もあります)
https://www.boatrace.jp/owpc/pc/site/news/2020/04/10093/
オートレース
山陽オートミッドナイトレースは中止発表あり。他は現時点では開催続行
http://autorace.jp/news/2020/04/17/007996/

■なぜ競輪の開催中止が多いのか?

中止になってしまう原因として考えられるのは、

・開催前に選手が宿舎で隔離生活することによる濃厚接触
・競技そのものでの濃厚接触
・スタッフ業務における濃厚接触
・選手が全国を移動することによる感染拡大のリスク

などが考えられます。選手の人数も競輪は2,000人以上と最も多く、このあたりも影響しているかもしれません。

■競輪の隔離生活は三密の状態に

公営競技の開催前から終了までの間、選手は八百長防止の観点から隔離されます。公営競技では概ね実施されており、隔離は競輪だけではありません。ただ、競輪では12畳に4人が寝泊りするという三密状態になるようです。

競輪選手の1日
https://careergarden.jp/keirin/ichinichi/「選手宿舎は、12畳の部屋に4人ずつ割り振られます。」との記述

他の競技についてはJRAは個室、競艇も個室と思しき記述もあり、地方競馬は集団生活をする競馬場もあるようですが、レースの2時間前に競馬場に入ればOKといった措置もあったりで現在どうなってるのかは調べてもわかりませんでした。オートレースは隔離生活になるのか自体も調べられませんでした。
少なくとも競輪は三密になりやすい環境が存在していました。このあたりにも中止判断のポイントがあるかもしれません。

■実際に中止になったレースも

あと、競輪では選手に近い関係者が感染したことで実際に開催が中止されたこともあり、このあたりも判断を厳格にしている要素かもしれません。

玉野競輪の山陽新聞社杯中止 出場選手1人が感染者と濃厚接触(4/2)
https://www.sanyonews.jp/article/999816

他にも選手が全国を移動するリスク(特に競馬以外は全国の開催地を選手は巡ります)もありますが、公営競技共通のリスクですので、競輪に限ったことではありません。ただ、競輪は選手の人数が最も多いため、移動する人数は多くなります。

素人が調べただけの考察ですので、結論をズバリ出せませんが、選手の人数が公営競技の中で一番多く(2,000人以上)、移動や隔離生活のリスクも高いといったあたりは他の公営競技よりも慎重になる要因の一つかもしれません。

もちろん、開催されている競輪場では十分な対策を講じていると思いますし、公営競技の財源は災害援護や医療•公衆衛生、社会福祉にも活用される側面もあり、競輪も例外ではありません。2018年度の競輪の収益のうち、前述の項目だけで10億円以上が充てられています。

出典 JKA事業報告書(2018年度)
https://www.keirin-autorace.or.jp/work/report.html

感染拡大防止の観点を重視しながら、徐々に開催が増えていくことを一ファンとして願っています。

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