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第127話 JTCが求める人物像とは? 20241219


JTCが求める人物像
※JTCはJapanese Traditional Company(伝統的な日本企業)の略

敬愛なる聖丁先生のVoicy「第707回 推薦合格を決めた高校生の方へ」の末尾で出てきたフレーズである。
放送の尺の関係で詳しく語られることはなかったが、わたくしの琴線に触れた。

↓ 該当の放送

憶測であるが、上述の放送で語られていた大学推薦合格できるような人物とJTCが求める人物像とは深い関わりがあると思われる。
実のところわたくし自身、そこそこの偏差値の大学に推薦合格し、そこそこ名の知れたJTCに入社できた経歴を持っている。

この経歴より、冒頭のフレーズには一家言あると自負している。
僭越ながら、聖丁先生がVoicyで言及される前に、持論を披露してみようと思う。

さきに結論を述べる。
勘の良い読者は察していると思う。

JTCが求める人物像とは、「大学の推薦合格できるような人物」だと思う。
以下に説明してく。
※JTC入社時に求められる人物像という見解で説明していきます。

まずわたくしが勤めるJTCについて簡単に説明しよう。

業界:製造業
創業:100年以上
拠点:世界各国
社風:年功序列、保守的、上下関係がややきびしい、残業文化はまだ健在

典型的なJTCと言ってもよい社風である。
働き方改革によりだいぶマシになったが、まだまだ昭和の雰囲気は脱していない。

一方で、良い面もある。
上場企業であり、投資家の目があるため、コンプライアンスは徹底されている。
パワハラやセクハラ・サービス残業・法令違反などは厳しく取り締まる。
そのため、まだ健在であるが昭和的価値観が薄れつつあり、一社員であるわたくしは年々働きやすくなっている。

また、給料面・福利厚生面でも平均以上よりは良い条件である。
欲を言えばきりが無いが、おおむね満足している。

つぎに、大学の推薦合格できるような人物の説明をしよう。

わたくしの経験と同じ大学推薦合格組の同期を観察していると以下の共通点が垣間見える。

良い点
①基本的に真面目で頑張り屋。勉強も学校行事も励む。そのため内申点が良い。
②先生など周囲の人からの評判が良い。
③要領が良く、何をすれば先生たちが喜ぶか知っている。
④性格も良い場合が多い。
⑤コミュニケーション能力が高い。

わたくし含め、大学推薦合格組の同期は、高校・大学といった組織内をサバイブする能力に長けている。
何をすれば先生が喜ぶのか、どうすれば要領よくいい成績が取れるのかを知っている。
平均以上の成績を比較的簡単に取得でき、先生たちからの評判も良い。
当然、内申点も高く、大学推薦の切符を手に入れる。

大学推薦入試では、面接に重きを置かれる。
学力は高校の内申点で担保されいるため、人物に問題なければ、基本的に合格になる。
面接でも何を言えば、大学の教授たちが喜ぶのか知っているため、余裕で合格した。
だいたい、教授の研究テーマを褒める、または、質問すれば事なきを得るのだ。

この特徴は、JTCでも当てはまる。
高校や大学の先生が、JTCの上司に置き換わるだけだ。

極論すれば、JTCは長年の企業活動により、各業務のマニュアルが大筋出来上がっている。
JTCのホームページには、チャレンジ精神や個性を求む的なメッセージが書かれていることがあるが、あれは嘘だ。
その逆で、そこそこ地頭と性格がよくて、マニュアルどおりにそつなく業務をこなすような人物を求めている。
個性や才能は、成熟した組織では不要のため、排除される方向に力学が働くのだ。

素直で真面目でマニュアルどおりに業務をこなす若者は、JTCの上司にとって扱いやすい。
そんな人物をJTCは求めている。

ゆえに、上述の内容を整理すると、以下の方程式が成り立つ。

大学推薦入試合格者:要領と性格がよく、先生が何をすれば喜ぶか知っている。コミュニケーション能力も高い。一方で、目立った特技はなく、無個性。
JTCが求める人物像:素直で真面目でマニュアルどおりに業務をこなす若者。個性や才能は不要。

大学推薦入試合格者=JTCが求める人物像

要は、先生も上司も変わらないのだ。
JTCは学校の延長線上である。
大学4年間、大学院を含めれば6年間をそつなくこなせば、難なくJTCに入社できるだろう。
現にわたくし含め、推薦合格組の同期は、錚々たるJTCに入社していった。

上述の説明を読めば、大学推薦合格者が良く聞こえるだろうが、悪い面もとうぜん存在する。

悪い点
①忍耐が必要かつ継続的に取り組むことは苦手。研究活動・執筆活動など。
②図間抜けた特技がない。
③一発勝負の出来事に弱い(大事な試験など)。
④選択と集中が苦手。
⑤他者からの評価を気になる、かつ批判に弱い。

既存の組織(学校・企業)への適正は得意であるが、新しいことへの取り組みや先の見えない忍耐のいる活動が苦手である。
成功するかわからない新事業よりも、既存組織へ適合した方が、楽だし早いからだ。
であるから、JTC内では活躍できるかもしれない。

しかし、経営者・事業家としては大成できないケースが散見される。
いい例が、サラリーマン経営者が定年後または定年間際で起業して、壮大にこける例が山ほどある。

わたくし自身、マイクロ法人の経営者である。
例にもれず、真新しいことをすれば失敗するだろう。
そのため、すでに手法が確立し、うまくできた方法(例:戸建投資)を繰り返そうと思う。

以上が、わたくしが考える JTCが求める人物像 である。
聖丁先生はどうお考えか気になるため、Voicyで質問してみようと思う。
もし取り上げてもらったら幸いである。

おわり。

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