第142話 クラウンは20万円で買え! 20250129
あれは小学校5年生の時だっただろうか。
小学校のボランティア活動の一環で、学校周辺の清掃活動をしていたときである。
国道路沿いの植え込みに腰を下ろして、雑草を引いていた。
はやく時間が過ぎるのを願いながら、漫然と草引きをしていると、国道を颯爽と走るある車に心引かれた。
メタリックカラーのその車は、車体が大きくゆったりと構えつつも、どこか品を感じさせる走りをしていた。
後に車好きの友達から、その車はトヨタのクラウンだと教えてもらった。
わたくしがはじめてかっこいいと思った車であり、いつか乗りたいと夢見た車である。
時は過ぎ社会人となったわたくしは、少年のころに憧れていたクラウンのことをすっかり忘れていた。
なぜなら、あの車は高級車であり、新車価格は600万前後するからだ。
いくら憧れの車といっても、高すぎて自分が所有するイメージがこれっぽっちもできなかった。
ところがどっこい。
先週末、わたくしは手に入れた。
少年のころ憧れた、メタリックカラーのあの車。
そうクラウンである。
このクラウンを試乗したとき、わたくしは興奮した。
静かで滑らかな走り出し。
手になじむハンドル。
それでいて、アクセルを踏み込むと、自分の足と連動するように稼働するエンジン。
最高の車だ。
興奮しすぎてアクセル踏んだときには、「う、うぉ」という低くてキモイ声が自然発生的に出てしまうくらい感情が高揚した。
もう一度言うが、最高の車だ。
少年のころ憧れたクラウンをわたくしは手に入れた。
社会人となり、高級ゆえに購入を諦めていたにも関わらずである。
わたくしはある考え方を学び、先日、この素晴らしい車を、20万円代で購入することができた。
皆様にも言いたい。
「クラウンは20万円で買え!」
この随筆では、新車価格約600万円のクラウンを20万円代で購入した方法をご紹介したい。
ある本と出会うまでは、通り一遍の車の買い方しか知らなかった。
中途半端な価格である200~300万円前後の新車を購入し、10年・10万Kmほど乗ったら次の新車に乗り換える。
これが普通かと思っていた。
10年に一度新車を買うための大金が必要となるため、高級車なんぞ購入する経済力なんてないと思っていた。
しかし、この本と出合ったのだ。
不動産投資家のレジェンド、加藤ひろゆき先生の「ベンツは20万円で買え!」である。
加藤ひろゆき先生は、それまでは不動産はお金持ちや地主がする高額な買い物という概念を、激安アパート経営という手法で覆した。
全国の疲弊した勤め人でもがんばれば、激安の不動産を購入・再生・賃貸し、給料以外の収入で豊かになれることを教えてくれたのだ。
先生に救われた勤め人は数知れない。
各いうわたくしも、そのひとりである。
先生は不動産のみならず、車の購入方法に対しても従来の常識を覆した。
それが、上記の本である。
簡単にその要約を示す(以下amazonの紹介文)。
2800万円の一戸建→250万円
500万円のスポーツカー→50万円
240万円の洗濯機・乾燥機→10万円
見捨てられた“価値あるもの"を安く買って、貸していけば、
いつの間にかキャッシュが増えている
日本では、新品時だけ価格が異常に高く、中古になると値段が下がる。
さらに、人気のないものは、驚くほどの安値になる。だが、それを使うときの価値は新品とさほど変わらないのだ。
この中古価格と使用価値との歪みに着目すれば、誰でもお金持ちになれる。
軽妙な文体でオモシロおかしく読める「お金持ち本」の決定版が登場!
この本の中でもっとも衝撃を受けたのは、以下の点である。
・高級セダン(ベンツ・クラウンなど)は原油高騰の影響を受け不人気であり、新車時の1/10価格で購入することも可能である。
・1/10の価格であっても、車体は当時の最新技術を盛り込まれた高級車であり、車としての残存価値は十二分に存在している。
・激安高級中古車に乗っていると人生が豊になる。
この手法であれば、子供のころ憧れたあのクラウンを手に入れることができると確信したのだ。
そして、カーセンサーやグーネットの中古車販売のポータルサイトを見続けて早1年、先日上記のクラウンを見つけ購入に至った。
購入したクラウンのスペックと金額を公開しよう。
ちなみに、このクラウンは上位モデルで、新車購入価格は約600万円である。
試乗済みで、この車のハイスペックさは身に染みている。
スペック
型式:200系クラウン
排気量:3000cc
製造:2008年
走行距離:10万Km
車検:約1年残り
修理歴:なし
ワンオーナー(会社社長の公用車として使用。大変きれいにお使いされてます。)
ナビ・ETC付
価格
本体価格:39万円
諸経費:▲1万円(車庫証明取得をわたくしが実施でする条件で値引き)
修理費:▲2万円(パンパーのへこみなど修理不要の条件で値引き)
下取り:▲13万円(わたくしの愛車ラシーンを下取り)
総額23万円
新車価格約600万円が17年の時を経て、1/25の価格でわたくしの手元に届いたのだ。
この取引を完了したとき、わたくしは感動した。
優良な不動産を購入できたときと同じ感動である。
この様子を投稿した際、本の著書である加藤ひろゆき先生からお褒めのお言葉をいただいた。
恐悦至極である。
来週には納車である。
年甲斐もなく、わくわくしている。
おわり。