第98話 ジモティーで賃貸募集するということ 20241020

不動産界隈ではジモティーがよく話題になります。
あるときは、購入したボロ戸建の残置物をジモティーで募集し、無償で引き取ってもらったり、
またあるときは、再生したボロ戸建の賃貸募集をして入居者になっていただいたりします。
わたくしも、ジモティーで残置物の引き取りや賃貸募集も経験したことがあります。

はじめは感動しましたね。
通常はお金はらって処分してもらう残置物が無料で引き取ってくれる人がいるし、超田舎でなかなか入居者が決まらないボロ戸建に入居してくれるし、ジモティー最高！と思っていました。
これからの時代はジモティーのようなサービスを駆使して、大家主導で賃貸経営するんだ！って活き込んだものです。

あのときは青かったですね。
ジモティーの恐ろしさをこの後知ることになりました。

まずですね、読者の皆様がアパートなどの賃貸物件を探して、契約したいときはどこに行きますでしょうか？
ミニミニとか、エイブルとかの不動産賃貸仲介店ですよね？
駅前とかの店舗に赴くことをイメージすると思います。

それでは、賃貸物件をジモティーで探している人（以降、ジモティー民と呼称）はなぜミニミニ・エイブルに行かないのでしょうか？
それはですね、過半数のジモティー民が通常の賃貸仲介業界からブラックリスト化されているからです。
簡単に言うと、ミニミニ・エイブル経由では部屋を貸してくれません。
過去に、滞納繰り返した・夜逃げしたなどの経験があり、社会的信用がゼロなのです。

つまり、ジモティー民に対して賃貸募集するということは、他の仲介店が匙を投げた人を対象にするということなのです。
もちろん例外はあります。
仲介手数料を払いたくないとの理由から、通常の仲介店を避けて、ジモティーを選択する賢い人もいます。
しかし、わたくしリサーチによると、その賢い方は約10%ほどだと思われます。
残り90%はブラックリストに載っているジモティー民の可能性が高いです。

現にわたくし、ジモティー民にボロ戸建の賃貸契約を結び、初月滞納＋3か月後夜逃げのダブルパンチを食らいました。
幸い、家賃保証会社の保証で家賃と退去費用は回収でき、金銭的なダメージはさほど受けませんでした。
このジモティー民は20代女性でまだブラックリストに載る前だったため、わたくしの物件では保証会社を通過したのでしょう。
しかし、初月滞納＋3か月後夜逃げという玄人の手法を用いていることから、裏にブレーンがいたと思われます。

この体験は以下の随筆にしたためています。
ご興味ある方は読んでみてください。

散々な目に会いましたが、いい勉強でした。
今ではジモティーでの賃貸募集は、滞納＋夜逃げが当たり前のつもりでしなければならないと思っています。
というか、ジモティーでの賃貸募集はやめました。

AD・賃貸仲介費用0円なのは魅力的ではありますが、この滞納＋夜逃げされた物件はその後、通常の仲介店で客付けしてもらい、約1か月で入居者が決まりました。
1年ほど経過しましたが、いまのところ問題なく賃貸経営できています（ノークレーム）。

ボロ戸建て主戦場にしている洗練された投資家は、ジモティー民を優良顧客へ教育していくようですが、それができるのは天才＋時間に余裕の方だと思います。
大多数の勤め人＋大家業を営んでいる方は、普通にミニミニ・エイブルに頼んだ方が、結果安定経営になると思います。

そのためには、超ボロ・超田舎のボロ戸建ではなく、そこそこのボロ・そこそこ田舎のボロ戸建を購入していくことが肝要だと思います。

洗練されていない投資家（随筆のわたくしみたいな）の場合、超ボロ・超田舎の戸建をジモティーで賃貸募集するのではなく、ジモティーでしか賃貸募集できなくなるリスクがあるので、ご注意ください。
仲介店が田舎すぎ・ボロ過ぎて仲介してくれないからです。

この経験から、わたくしはそこそこ田舎・そこそこのボロ戸建てを購入する、または新築物件を建てる戦略にしました。
この戦略に導いてくれた夜逃げ女子には感謝しています（無理やりポジティブに持っていく手法）。

おわり。