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ネクストウェアラブルデバイスとその軌跡

とうとう5回目の記事です。
noteをスタートする前は腰が重くなかなか気が進まないな。と思っていたのですが、自分に義務として課すと結構進むものですね。
まだまだ文章は稚拙で読むに耐えない部分もあるかと思いますが、温かく見守ってくれると嬉しいです。

さて、これまでは設立〜ヘルスケアスタートアップとしての経緯やビジョンの話で深い話が見えてこない空中戦の話が多かったので、もう少し具体的な話に触れていきたいと思います。
とはいえ、まだステレス期間なので多くの情報をオープンにできないのが心苦しいです。
触りだけのお伝えですが、興味を持ってもらえたら嬉しいです。

デジタルヘルスの領域

我々が作ろうとしているのは
短期的には「障害者に特化したウェアラブルデバイス」になります。
ここでは短期的という言葉をあえて強調したいと思います。
後に長期目標を説明するとして、まずは昨今のリハビリ、デジタルヘルスに関するウェアラブルデバイスを見ていきたいと思います。

まず有名なのが
Triple W Japan が提供している排尿予測デバイスのD-freeです。
創業者がアメリカで失禁をした原体験から開発された機械で、当初は排便予測機器を開発していたらしいのですが、そこに至るまでにまずは排尿予測デバイスを先行して開発、リリースしている企業になります。
2015年設立で累計資金調達額は23.8億円だそうです。
最近ではさらに小型化し、簡単に装着できるようになったと報告されています。とても可愛いデザインになってますね。

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次に紹介するのが、視覚障害者のために視覚情報を音声で伝える音声作動デバイス、オーカム(OrCam)です。
オーカムは眼鏡のフレームに装着する小型カメラのような物ですが、ただ文字を読み上げるだけでなく、顔の認識、商品の識別、紙幣の認識などできるウェアラブルデバイスです。
イスラエル発のユニコーン企業で、創業者は「カメラに映る情報を解析し事故防止をする技術」を開発したMobileye社の共同創設者でもあり、この技術を応用しているそうです。
サイトはサッカー選手のメッシを起用しており非常にインパクトがありますね。

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そして3つ目が身体動作を可視化する株式会社MoffのMoffバンドです。
これは腕時計状のバンドで、このバンドをつけて動作をすることで、行った動作認識が可能となる装置です。
このバンドを使えば、介助者がいなくても正しく介護予防のトレーニングができ、活動結果を見える化する事が出来るという代物です。

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ここにあげるのは一部のサービスですが、このように日々様々なデバイスが開発されてきています。
今まで不可能とされていた不便な事柄が技術の進歩により、着実に実現可能となっていっている。これがデジタルヘルスの領域です。
そしてUTCが参入しようとしているのはこのデジタルヘルスの業界になります。

単にハードを作るだけで終わらない長期目標

先程、短期目標という言葉を強調しました。
これはまず最初に着手するのが、ウェアラブルデバイスという物だけであって、UTCが作りたい世界はそのハードを通して「全ての人が安心して生活を送ることが出来る医療、福祉プラットフォーム」です。
プラットフォームを介して、障害当事者を取り囲む全ての人の情報をスムーズにし、当事者や支援者を取り囲むいわゆる社会的障壁を取り除くというのが目的です。
さらにこれが完成すれば既存の医療のシステムが大きくアップデートされることになるのではないかと思っています。
各国では遠隔医療に対する様々な取り組みがされています。
全てとは言いませんが多くの部分が近い将来遠隔に置き換わることになるでしょう。
その世界が現実となった時我々のシステムはそこに組み込まれていることを目指しています。

新しい医療、福祉のシステムを作る。
そしてそれと共に関わっている看護師、理学療法士、作業療法士、介護士、医師など全ての支援者の新しい仕事の形を作っていく。
これがUTCの目指す世界です。

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ここまで至るのには紆余曲折ありました。
正直介護業界でここまでの世界観を作れている企業は多くありません。
ハード一つ開発するのにも多額の費用と労力がかかるのに、さらにプラットフォームを作るというのは富士山を超えてエベレスト級といっても過言ではありません。

ただそういった現状の中でも本質的に変えたい問題があるときはその課題に対してサービスを提供するだけでは変わらないことが多く、その周りも同時に変えていかないと当事者の根本的な問題を解決できないことが多々あります。
そのため、これから我々が歩んでいく道として、プロダクトの開発、医療機関との連携、研究発表、保険制度の適応、サービス網の構築などなど様々なハードルがあります。
そんな果てしない道のりですが、我々はこの道のりを歩んでいくと決めました。

全ての土台作り

このプロジェクトは昨年から走らせており、ようやくある程度道筋が見えてきたので、ここでの情報発信をすることになりました。
それはこれまで進めてきた道のりの中で非常に重要なポイントを抑えられる見込みが出来てきたからです。
それは特許です。
正直想像していた何十倍も特許申請で苦労しました。
特許に表記される文言はまるで大嫌いだった国語のテスト。何十ページもある特許を端から端まで、まさに一言一句理解し、その対策を練らなければいけない。慣れない作業で2~3ヶ月はずっと書類と向き合いっぱなしだったので、寝ても覚めても特許のことを考えていました。

しかし特許を支援してくれるのは、某有名特許事務所。
シード期のスタートアップがここから支援をいただけるのは何よりも心強く、まさにご縁としか言いようがありません。

まだまだブラッシュアップしなければいけない点もありますが、そんな我々の命運を左右する特許取得がある程度見込みが見えてきたので、このような情報発信ができるようになってきました。
能ある鷹は爪を隠すではないですが、スタートアップではいかに情報を隠しながら事業を進めていくことがキーになります。
よくあるスタートアップ関連のニュースでいくら調達しました。とか、サービスローンチしました。とかどれもタイミングを間違えると逆効果になってしまうことが往々としてあるので、その辺はかなり厳重に注意しながら日々作業をしています。

来年の4月にはサービスを公にできると思うので、それが待ち遠しいですね。
皆さんと一緒に新しい形の医療、福祉を作っていけたらと思うので、ぜひ興味を持った方はお気軽にご連絡ください!

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