
「未来は自分で作るもの」と言ってくれる人との出会い
今回は4回目の記事になりますが、このヘルスケアスタートアップとして歩み始めたきっかけや現在のチームに関して話します。
UTCは2019年6月に創業しました。
創業は私と知人でもある理学療法士の2名でスタートしました。
以前の記事でも少し触れましたが創業時は障害者専門のパーソナルトレーニング業を主軸に事業を行う予定でした。
しかし、現在のメンバーは
CEO(アスレチックトレーナー)、CPTO (理学療法士)、カスタマーエキスパート(看護師)、エンジニアリング担当ディレクター、CFO、シニアアドバイザーの6名で構成されています。
全員それぞれの領域でのスペシャリストであり、着実にヘルステックカンパニーとしての道を歩んでいます。
これからも今まで以上に最高の仲間が集い、急成長していくことになるのでしょう。
これまでも、これからも簡単な道のりではなかったですが、設立当初から大きくピボットするきっかけをもらったのは、とあるビジネスコンテストに参加したことでした。
ビジネスコンテストへの応募
事業を始めてから2~3月後にちょうど事務所がある自治体でビジネスコンテストが行われるという記事を見つけました。
正直ビジネスコンテスト自体はあまり興味はなく、こんなものがあるんだな。くらいにしか思っていませんでした。
しかし、兼ねてから自分の行なっているビジネスは社会全体でどのような立ち位置なのか?
どれだけ社会にとって役に立っているのか?
ということは常に気になっていました。
利用者からの感謝の言葉を聞くことはあるのですが、やはり個人レベルだけで留まらず、社会にとってインパクトのある事業を起こさなければ起業している意味はないと起業前から思っていたからです。
迷ったら何事も行動しなければ!というスタンスで学生時代から過ごしていましたので、今回のケースも同様に客観的にUTCのビジネスを把握ことを目的にビジネスコンテストへエントリーすることを決意しました。
ちなみにエントリーしたビジネスコンテストはまだ発足してまもなく、私がエントリーしたのは第二回目でした。
申請書類を送って、数週間経って、申請したこと自体も頭の隅からなくなりつつある時期に、一次選考を通過したという通知が来ました。
その通知をみて初めて認識したのですが、2次選考に残るとアクセレレーターというビジネスモデルの壁打ち、相談をしてくれる人がついてくれるというシステムがあるという事に気づきました。
当初の客観的にビジネスを把握するにはもってこいのシステムです。
単純に経験のある人から意見をもらえる。
ラッキー。
くらいにしか思っていなかったのですが、そのアクセラレーターとの出会いが全てを変えました。
ちなみにこのアクセラレーターから参加者を指名する制度でしたので、私には選ぶ権利は一切なかったので、まさにこれの出会いはご縁だったと思います。
新たなビジネスモデルへの挑戦
そのアクセラレーターが現在のシニアアドバイザーを務めてくださっています。このビジネスコンテストに参加した事で、そしてアドバイザーと出会ったことで創業当初とは考えが180度変わりました。
まさに人生の転機といった感じです。
それまでは人海戦術でいかに人を集め、教育し、店舗を増やしていくかしか方法を知りませんでした。むしろそれが歩むべき道であり、それから逃げるのは邪道とさえ思っていました。
しかし、当たり前と言えば当たり前なのですが、どのレイヤーの課題を解決したいかで歩むべき道は大きく変わってきます。
解決すべき課題に取り組むにはどうすればビジネスモデルを構築すればいいか。
出来ることからの積み上げではなく、作りたい未来から今の課題を逆算し、今すべき行動を選択していく。
そんなことを諭してくれました。
多く経験してきた人は、これはハードルが高い。
ここにアプローチするのは現実的でない。
予算がなくてできない。
できない理由を自分自身の経験値から多く語ります。
もちろんそれは多くの場合正しく、決して容易ではないから、オススメされない選択肢なのではありますが。
しかし、社会を変えたいと願うイノベーターはそうであってはいけません。
そもそも私自身迷った時には少数派の道をいくという選択をしてきました。
難しそうで誰も通らない険しい荒れ道。
舗装されて安全な通りやすい道。
どちらが面白くワクワクするかと言われれば、明らかに私にとっては前者なのです。
人生においてもそうですが、ビジネスにおいても同じことが言えるのだとハッとさせられました。
10年後のあるべき姿を考える
最初にアクセラレーターから言われた言葉は
「10年後には社会はどのようになっているべきか?」という言葉でした。
正直5年後の自分の未来はなんとなくイメージできても、10年後の未来、しかも自分自身のことでなく社会がどうなっているかを想像することは現実感がなく、異次元の話のように聞こえました。
何でも出来るようになっている未来、便利な未来と口でいうのは簡単ですが、そこに具体的にどのような変化があるかは全く未知です。
そこで、その問いを考えるために、まずは10年前を遡ることにしました。
今から10年前を振り返ると当時は2019年だったので、2009年です。
私が渡米したのが2008年だったので、ちょうど渡米して1年経った年ですね。
この10年で大きく物事は変わりました。私自身もそうですし、社会の変化も大きいです。スマホを持っていつでもどこでも何でもできるのが当たり前になりました。
私自身も、渡米、アメリカで資格取得、インターン先でプロリーグの優勝経験、福祉業界へ参入、リオパラリンピックへ帯同、独立、起業などなど、10年前には1mmも考えすらしなかったことが山のように起こっています。
さらに、ここから10年後は今まで10年の変化のスピードとは比較にならないほどに変化していくことでしょう。
現に2019年から2021年6月現在でもみなさんご存知の通り物事は大きく変わりました。技術も日々進歩しています。それに伴い多くのサービスがローンチされています。
10年後にはさまざまななテクノロジーが開発されて、不便が解消され、人々がさらに幸せに生活しているはずです。
ただ私が課題意識を持っている福祉業界でそれが起こるのかは謎です。
10年前と今、他業界と比較して変化のスピードは同じと言えるでしょうか?
本来であれば、何もしなくてもその課題が解決されるのが理想です。
しかし、私が知る限りでは令和の時代として考えられない等な負荷が多く存在しているのです。
それならば誰が未来を創造するのか?
誰もいないなら自ら切り開いていくしかありません。
未来は自分の手で作るしかないのです。
私が叶えたい10年後の社会は
「人の10倍体のケアに気を使わなくてはいけない障害者がテクノロジーを介すことで、健常者と同じように気軽に体のケアをでき、安心して日々を過ごすことができるような未来」
「適切な社会的支援が行われ、ソフトやハード面におけるバリアフリーが進み、一人一人が自分の特徴を最大限に生かし、また周りを生かすことができる社会」です。
そんな社会は実現可能なのか?
誰に何と言われようがこの問いを気にすることはありません。
私は作りたい未来の為に命を使う。
これが私の「使命」です。
まとめ
少し長くなってしまいましたが、今回の記事はこれくらいにしようと思います。やはり書いてくるとどんどん補足情報を付け足したくなって、言いたいことがまとまらなくなってしまいますね。
書くつもりだったチームメンバーの詳細はまた別の機会に書こうと思います。
私が言いたいことは未来を作る為にUTCには様々なジャンルのスペシャリストが集まっているという事です。
そしてぜひ興味を持ってくれこの記事を読んでくれた方。
一緒に未来をつくりませんか?