数学オリンピックの「リアル」に迫る
こんにちは!このnoteにおいては、高校時代に面白い活動をしていた方にインタビューをして、その活動の魅力を伝える記事を執筆しています!今回は数学オリンピックに出場されていた、東京大学理科一類2年の「平山 楓馬」さんに数学オリンピックの魅力を聞いてみました!
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https://note.com/utbasehighschool/m/ma89ed7d9804b
お忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございます。
まず、高校時代に残された実績についてお聞かせください!
第61回国際数学オリンピック 銅メダル
第31回アジア太平洋数学オリンピック 銅メダル
第28,29,30回日本数学オリンピック 優秀賞です。
数学オリンピックでの活動を通して、得たものはなんですか?
数学面での成長はもちろんのことですが、数学に心血を注ぐ仲間たちと出会い、多くの時間を共有できたことが何よりの収穫です。東大へ進んだ今では彼らの多くが同級生となり、今後も交友関係の中軸を占めていくことになると思います。
数学オリンピックに求められる力はどんな力だと考えますか?その理由も教えてください!
一つ目は、自身の思考を言語化できることです。一見すると数学ではなく国語のようですが、単に答えを出すだけではなく証明を書く力で競われる数学オリンピックの世界では不可欠なことです。
二つ目は、自身の思考を俯瞰できることです。数学オリンピックでは、学校で学ぶ数学とは比べ物にならないほどのステップ数を積み上げて論理を展開していかねばなりません。自分がそれまでにどのような道を辿ってきて、そこからどこへ向かっているのか、明瞭に視通せていることが大切です。
高校・大学での学びと数学オリンピックでの学びはどう違いますか?
高校までの数学、大学からの数学、そして数学オリンピックでは、いずれも扱うテーマにかなり隔たりがあることは確かですが、根本的にやっていることは大して変わりません。具体的なテクニックの習得で何とかなる部分の大きい高校までの数学においても、より本質を見通す力が備われば理解もまったく変わってきます。逆に、具体性から徐々に離れることを求められる大学以降の数学の世界では、複雑な証明を理解したり自分で組み立てたりできる能力は大きな武器になります。
現在の興味分野はどこですか?
分野はまだほとんど考えていないですが、少なくとも数学科へ進むことは間違いありません。
数学オリンピックはどんな人におすすめですか?その理由も教えてください!
学校での数学とは一風変わった世界に触れてみたい人。また、数学があまり得意ではないという自覚があっても、頭を動かすことが好きだという人にはぜひ皆チャレンジしてほしいです。
最後に、数学オリンピックに参加を考えている人へ一言お願いします!
競技科学はとりあえずやってみて損することは一つもありません!数学に限らずとも、ぜひ各々の興味を見つけて科学五輪の世界に踏み込んでみてください!
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平山さん、お忙しい中ご協力いただきありがとうございました!
数学オリンピックというと「数学力」が必要になってくるかと思いましたが、「自分の思考の言語化」「自身の思考の俯瞰」といった、より抽象的な力が求められているようですね!数学が得意でなくても、客観的に自分のしていることを見通せる方に向いているのが数学オリンピックだと感じました。
数学オリンピックに興味を持っている方がいれば、ぜひ参加してみてください!
数学オリンピック公式HPはこちら!
2022年度の参加募集期間はまだ発表されていないようですので、随時HPをチェックしてみてください。
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