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私がaikoの「Love Like Rock vol.9」~別枠ちゃん~をおススメする理由。

憎むべきコロナウィルスの影響で、全国的にライブ延期や中止など音楽業界に多大な損害を与えている。

aikoが3月7日、8日にZepp Tokyoで行う予定だった『Love Like Rock vol.9』も、同様に延期となった。

しかしこれを受けて、当然すでに押さえていた会場をそのまま使用し、バンドも照明もそのままに、『Love Like Rock vol.9~別枠ちゃん~』としてYouTubeにてライブ配信を行ったのだ。

私もミュージシャンの端くれとして、イベント企画を行う者の端くれとして、多くのアーティストがライブを行えない現状を悲しんでいる声を耳にしている。

そんな今だからこそ、aikoが、そして関係者が配信を決めたこの配信を心から楽しみ、心から支援したい。

もちろんライブ好き、ライブハウス好きは、中止が相次ぐ日々に苦しんでいるだろうし、ライブやライブハウスがどんなものか知らず「ウィルスが蔓延する密室」としか認識していない人もいるだろう。

その双方どちらにもきっと有意義な時間になるのではないかと私は思う。

まずは【ライブに飢えているあなたへ】

ライブとはアーティストが歌う場であるのは間違いないが、基本的にはアーティストと観客の対話だ。音楽で対話をする場。

だから、無観客というのはアーティストにとって対話する相手のいない状態で行われていることになるためどんなに頑張っても120%の熱で歌うのは難しい。

しかしaikoはそんな中ライブの臨場感、観客との対話、会話を、限界まで表そうと全力でその時間を過ごしている。ライブハウスに行けず悶々としているのなら、見逃すなんてどうかしている。

そして【ライブハウスは菌の温床と思っている方へ】

確かに環境としては閉鎖的である。閉め切ってこそのライブ。

しかし今ライブハウスを経営している人も、ライブを行うアーティストも、本当に気を使って除菌や換気、マスクやスプレーを自ら準備し、最善を尽くしてその時間を作り出している。

そもそもなぜ多くの人がCDでもハイクオリティな音楽を聴けるにも関わらずライブを観賞し、時には涙し、時には汗をかき大声を出すのか。

その僅かでもこのaikoのライブを見れば伝わるのではないかと個人的には思う。(これはあくまでも主観なので必ずしもそうとは限らないが)

CDのように一言一句音程が完璧に合っているわけではないかもしれない、歌詞を間違うかもしれない、知らない人と隣り合わせかもしれない。

だが音響、照明、空気感、温度、時折訪れる静けさ。

アーティストの熱、観客の熱、その表情や仕草全てがライブというその空間を作る。

これはアーティストによって千差万別。

せめてCDとは違う何かを感じ取ってほしい。

さらに、なぜ他にもあるライブ映像ではなくこのaikoのライブなのかというと、このライブ映像は、この映像を見ている人達に向けて歌って、話しかけているからだ。

観客のいるライブは当然そこにいる観客に向けて歌われている。

だがこのaikoのライブは全員同じ特等席にいる、その映像を見ている全員に向けて届けている。

(こいつキモイな…)と思うかもしれない。

でもライブは、冷静な日常の当たり前な感情など捨てて、その世界にどっぷり浸かって楽しむのが正解なのだ。誰の意見も気にする必要もない。

そしてあわよくばこのコロナショックに負けず、音楽のすばらしさ、ライブでしか味わえない時間の素晴らしさを体感してほしい。


かくいう私もこのライブが行われる1時間20分程度、お風呂にゆっくり浸かりながら楽しもうと思ったが、愛娘二人がそれを許さなかった。

それはそれで仕方のないこと、娘の今という時も今しか見ることができない。

ただ配信は3月15日までなので気を付けてほしい。

家族がいる方は家族に怒られないタイミングと尺で、一人で観れる人は羨ましいぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=JvXywFwL_y0


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