"週末旅行気分"を味わいたくて。都内ホテル泊のすすめ
一人暮らしをしていた1Kの狭い部屋で、いつのまにか二人で生活をするようになって、もうすぐ2年が経とうとしています。
これまではお互いに夜遅くまで仕事をしていたので、朝と夜、それから週末だけこの部屋で一緒に過ごしていたのですが、このご時世、一日中顔を見合わせることに。
はじめのうちは、通勤の時間がなくなったぶん食事の時間がゆっくり取れていいね、この暮らしかたって理想的だね、なんて話をしていたのですが…
どうしても機嫌の良いとき、悪いときがあります。
特に、仕事が忙しかったりうまくいかなかったりしてイライラしても、在宅勤務かつ狭い1Kだと切り替える時間も場所もなく、そのまま”プライベート”の時間に突入してしまいます。
すると、そんなつもりはなくても言葉がきつくなってしまったり、相槌が適当になったりして、だんだん狭い部屋が重苦しい空気でいっぱいになってまって…。(通勤の時間って案外大事ですね。読書したり、音楽を聴いたり…その時間で自然と気持ちのオンオフをしていたみたいです。)
そんなとき、「たまには泊まりにいかない?」と嬉しい提案が。
もともと二人で旅行をするときは、観光よりも「泊まる」ことを目的にすることが多く、素敵なお宿を探すのが大好き。今回は「都内にいても、旅行気分が味わえそう」なお宿を探すことに。
宿泊先に決めたのは、新宿にある温泉旅館の「由縁」さん。
ほんとうにこんなところに温泉旅館があるの?なんて言いながら新宿三丁目駅から少し歩くと、突然現れたこの表構え。
思わず、うわああ…!と声が出てしまうくらい、新宿らしからぬ“旅館”な雰囲気で、どこか遠くへ旅行に来たような錯覚に。
門をくぐり中に入るとほんのり暗く落ち着いていて、洗練されたデザインのエントランスが。
喧騒から離れて、ゆったりとした気持ちに自然と切り替えられていきました。
お部屋は靴を脱いで畳にあがれるようになっていて、その上にベッドが置かれた和モダンでシンプルなつくり。
ルームウェアが浴衣というのも嬉しい!旅行気分がさらに高まります。
訪れたのは初夏でしたが、すでに少し汗ばむ気温だったのでさっそく最上階にある温泉に入ることに。
ここがまた素敵で、屋内・露天共に広い浴場からビル群を見下ろすことができました。(夜遅くにもう一度入りましたが、今度は夜景が広がっていてさらに素敵な雰囲気に!訪れる際にはぜひお昼も夜も、入ってみてください)
お風呂を上がってすぐにラウンジがあり、お茶やアイスキャンディーをいただくことができます。ここも畳なので、素足でくつろぐことができて気持ちがいい。
夕食は、1階にある「夏下冬上」というレストランへ。
コース料理をいただいたのですが、どれも美味しい!とうもろこしの流し、海老の天ぷら、かつおのたたきや和牛の鉄板焼きまで。お腹いっぱいになるまで旬の食材をいただきました。
店員さんが毎回ていねいにお料理の説明をしてくださったのもすごく嬉しくて、次のお皿が運ばれてくるたびに、さきほどのお料理もおいしかったです!と伝えてしまうほど。心も満たされる夕食でした。
居心地が良過ぎて、ほんとうにあっという間の1泊2日でした。テレビを見たりゲームをしたりして、過ごし方は家にいるときとほとんど変わらなかったけれど、仕事や家事を一切せずに過ごすって、たまにはいいなあ。
旅行に行ったみたいに心も体もほぐれて、「最近お互いにイライラしちゃうことがあって良くなかったよね」、「ときどきこうやってのんびり過ごして気分転換するのはいいね」、と自然と気持ちのキャッチボールもできて。
1Kでの生活をもう一度新鮮な気持ちで再開できて、とても理想的な週末時間になりました。
外になかなか出られない、友達にも会えない。慣れない生活を一生懸命がんばってきて、知らず知らずのうちに疲れてしまっていたと思うので、たまには自分を甘やかすのも大事ですね。
ご機嫌で過ごすための方法、他にも見つけられたら…!(この甘やかし方が私たちにはぴったりだったようで、そのあと2回ほど都内ホテル泊をしたのですが、またその話は今度…)
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由縁さんのコンセプトが素敵だったので、公式HPのURLと共に載せておきます。ぜひ訪れてみてください。
つい最近、下北沢にも新しくお宿がオープンしたみたいです。行きたい!
YUEN ―「由縁」とは
「ことの起こり」「由来」を意味します。
旅をする人を迎え睡眠と食事を
提供する場である旅館には、
その発展の過程において日本の
おもてなし文化が凝縮されてきました。
簡素で無駄のない構成、
静かさと落ち着きのある空間、
削ぎ落とした美、五感で四季を感じるおもてなし。
「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」は
旅館が旅館たる由縁を研鑽し、
新たな旅館の過ごし方を体感いただけます。
https://ryokan-yuen.jp/
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