no title


2024が終わる。
懐古しても思い出せるのは遥か昔の話で、数歩手前にあった事は大体、数年や数十年を経て思い返すんだろうな、と思う。
今の僕に必要なものは沢山の培った過去じゃなくて、暦がひとつ新しくなった次の年の話、踏んできた轍は沢山の感謝で踏み締めた道にして来たつもり。


大丈夫になりたいから大丈夫って言ってきたけど、面白いことに少しずつ言葉が僕を引っ張ってくれている。
だから、言霊というやつを信じている。
僕の人生に限っては、あるんだと思う。


とにかく、大丈夫なのだ。
世界には戦争が溢れ、日本には欺瞞と嘘が蔓延り、大好きなライブハウスが閉店に追いやられ、悪人が汚い手でその場所を触れる事になったとしても。
誰かが大丈夫じゃない時に手を差し伸べ、共に怒り、肩を組んで酒を飲める程度には、僕はいま『大丈夫』に満ち溢れている。

学生運動やデモ行進を僕は素晴らしいことだと思うし、争いではなく扇動という意味で、音楽の畑にいる人間はそれに近しいことをやっていると思う。
日和見で腐っていく奴の言う『平和』よりは、ずっと戦って抗っている奴でいたいし、知ってしまった全ての出来事を忘れて、のうのうと息が出来るほど自分の芯が腐っていない事に安堵している。
だから選挙に行け、声を上げ行動しろ、SNSに書き記すだけで終わらせるな、と思うし。
行動し、創造し、五体満足で共振する仲間とフロアを埋める協賛者がいてくれる限りは、夢中で在ってくれ、とも思う。
手が届く範囲から、君が思う良い方向に世界を変えて欲しいと切に願っている。



上澄みの言葉が必要なんじゃなくて、居場所と、思想による芸術を愛する人間にとっての旗で在りたいと思って生きている。
広い世界の話ではなく、君が思った通りに変えられる人生、環境、生活の話をしている。
その手段として音楽を鳴らす楽団や、志を同じとする徒党や、反逆について話し合う地下室が必要だと思うから、この仕事に誇りを持っている。


来年はどこに行って、誰と過ごして、何を変えて生きていこうか。
叶うならば腹の底で煮え滾るこの怒りを原動力に、感謝と愛を伝える身体と心を大事に、不要な会話で純度を濁さないように居たい。


脈絡もない、ただ頭の中で漠然とモヤモヤしてることを書き記すだけの、だから表題も無いし大した意味も無いもんですけども。
バンドマンとしての人生を一旦止めたり、東京でサーキットイベントを打ったり、沢山の人と出会ったり、友達が死んだり、残念ながらまだまだ終わりそうにない人生の備忘録を沢山書き留めている。
分からんでええのよ、終わるまでは全部途中なんやし、楽しんで生きようやな。
全部ひっくり返して散らかして、ゲラゲラ笑って大丈夫にしよう。
頼みますわ。

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