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曲の長さとか構成の話
最近の曲って短いですよね。
サブスクは再生回数稼いでなんぼだし、まぁそれが合理的だよね。
ていうのは事実としてあるとして、作曲するときに"曲の長さ"って意識してます?
僕は最近とても意識してて、というか長さと言うよりは"削れる構成が無いか"ですね。
極端なこと言えば例えば「その前奏/後奏って要らなくない?」とかです。
音楽に限らず、物事のアレンジは中途半端なことするくらいならズッパリ切り捨てて(ズッパリ? 、引き算でシンプルにした方が整い易いです。
※もちろん中途半端でもアレンジを積み重ねないといつまで経っても上手くならんというのもありますが。
で、(自分の曲含めて)演奏のアレンジとかってそこそこ見直すんだけど、構成自体の見直しってあんま詰められてないことが多い気がするんですよね。
詰められてないと言うより、先入観のせいで、詰めるポイントだという認識がないってのが合ってるかも。
前述の前奏/後奏の話をすると、僕は曲には前奏と後奏が必要でしょっていう先入観を持ってました。だってだいたい、あるじゃん。
けど、特にギター1本の弾き語りにおいてその演奏に何の意味があるの?と思うと、多くの場合大して意味ないんですよ。
あるものだと思ってるから自動的にある構成にしてたってのがほとんどじゃないかなぁ。サビのコード進行を約束ごとのように弾いてたり(自戒
なので、最近は構成上意味がない前奏/後奏はズッパリ(ズッパリ? カットしてます。
お客さん側も、意味がないもの聴いてる間って曲の魅力が上がることなんてなくて、薄まるか減るかなんすよね。
じゃあ意味があるってどういうこと?なんですが、自分が思いつくのはこんな感じかなぁ。
印象的なリフで惹きつけられるもの
曲を代表する「フレーズ」として用いるもの
"流れ"の緩急、プロローグ/エピローグとしてあった方がいいもの
演奏する姿を見て欲しいもの
もちろん他にもあると思うけど、要は作曲する自分が何のためにこの前奏/後奏を採用するのか意味づけできてるかぃって話ですね。
まぁ厳密にやり過ぎると全曲前奏なしになっちゃうんだけど。なのでこだわり過ぎる必要はない。
自分は「なんか寂しいな」レベルで前奏を入れるときはなるべくシンプルで短くまとめるように意識しています。
で、こういう構成上の削れるところって結構あります。
■間奏
1番のあとの間奏とか、結構いらないと思います。
いらないとまでいかなくても、4小節の演奏を2回くり返す場合とか、それ1回で良くない?ってよく思います。
あとありがちなのが最後にCsus4→Cを2回くり返すやつとか。あれ完全に蛇足ですよね。いま書きながら自分の胸が締め付けられています。
■Aメロくり返し
1番はAメロを2回くり返して、2番は1回だけってパターン多いと思うんですが、1番から1回で良いよねって思ってます。
けど、これ難しいんだよね。
1番はなるべく曲の説明をしたい。言葉をまとめきれない。そうするとくり返さざるを得ない。
自分の語彙力にうぉーんって言いながらAメロのくり返しを入れることが良くあります。
■2番
はじめ、2番のAメロって要る?って話にしようかと思ったんだけど、そもそも2番自体が必須じゃないよなって話にしました。
その曲で何を伝えたいか、メッセージの量や物語の流れにもよりますが2番が必要なんてルールはないです。
とはいえ、2番を丸っと削ると途端に曲の印象が薄くなっちゃうのも確かです(個人の感想です
なので僕は2番を削るときは展開(いわゆるCメロ?)など"聴き手にとって新しいと思える要素"を入れることで、印象が薄くならないように工夫しています。
細けぇ話をあげるともっとありますが、大まかなのはこんな感じかなぁ。
とにかく、大きい単位/小さい単位のくり返しに対して、それ必要?と自問することが大切かなと思います。
あと、最近衝撃を受けたこととしてもう1個あげます。
■2番のBメロ
「ぼっち・ざ・ろっく」のアルバムを聴いててすげーって思ったんですが多くの曲で2番のBメロが省略されてたんですね。
これって僕にとっては目から鱗だったんです。
まず、1番が終わったあとの「2番のAメロ」って聴き手にとって落ち着く展開なんです。
すでに聴いてるメロディだし、
メロディを知ってるから歌詞もしっかり聴けるし、
2番にAメロはあるもんだっていう圧倒的先入観がある。
なので、聴き手が「順当に2番が始まった」と思ったところで、Bメロ省略でそれを盛大に裏切るんですよね。
これって色んな効果があって、
・省略による時間短縮はもちろん、
・聴き手が1番聴きたいのはサビ。そのサビが唐突に現れる快感。
・省略されたBメロを2サビ後に持ってくることで、Bメロを新鮮なまま展開(Cメロ)として使える。などなど
なので構成ってすげー大事だなって再認識させられました。
ということで曲の長さ、と見せかけてほぼ曲の構成の話でした。
まぁこういうところを意識すると、だいたいの曲って長くても5分に収まると思います。
長さが全てじゃないですが、自分は4分前半台を目指すようにしてて、超えるのであれば構成に無駄にがあると思ってます。あくまで自分の曲の場合よ。
サブスクがどうこう以前に、曲を聴いてもらうってことは聴き手の時間を占有してるわけで、そこに無駄なものが紛れてないか気にするのはとても大事だと思います。
途中サラッと書きましたが、
"意味がないもの聴いてる間って曲の魅力が上がることなんてなくて、薄まるか減るかなんすよね"
って結構大事な話じゃないかな。よしよしイイコト言った。
あと今さら気づいたけど"ズッパリ"じゃなくて"バッサリ"だわ。もうどっちでもいいです。
今日はここらで。では。