100点を取らなくてもよい
今日は小山町の農家民宿このはなでのイベント「石川善一先生のおむすびの会」に夫と参加しました。
前回、同じイベントに参加した御殿場のナツガ米店の女将の須美さんが、私の家を訪れ土鍋で美味しいおむすびを作って下さって、その謎を解きたい気持ちと、ダライ・ラマのお料理番も勤められたという「神食師」石川先生にお会いしてみたかったのです。
石川先生は心に響く大事なお話をたくさんして下さった。
そして実践と体験。
1個目のおむすびは「これまでと同じ自己流」でむすぶ。
2個目のおむすびは「石川先生に習った方法」でむすぶ。
3個目のおむすびは「石川先生が私のためにむすんでくれた」おむすび。
(写真は1個目と2個目)
そして、おむすびを食して体感覚の実験。
こんなに違うんだ!と驚く結果。
私は、本当に食が大事だと人より感じる人生だった。
自分が「食」でどん底の人生を立ち直ってきた体験が何度もあったから。
「食」末期状態の現在、今の自分にできることを探している。
まだ「みんなでご飯を食べる」ことくらいしか思いつかなくて、手作りのものをみんなで食べて、分け合って、そこからいろんな学びが広がれば良いなあと漠然と思っているくらい。
こんな私に石川先生がアドバイスくださった。
人間をみれば一目瞭然、人がどんな状態であるかわかるのだ。
「100点を取れるのに、回答を書かずに0点で提出することはできますか?」と。
私は100点でなければ気が済まない、頑張りすぎで全部自分でやろうとする。
これはずっと「わかっちゃいるけどやめられない」で今度はがんばらないことをがんばる始末。
絶望して「私ひとりで生きるしかない」と固く心に誓った過去から、長年、身に染み付いている生き方、考え方。
過去、インドの修行では、たっくさん、神様から「ビリを体験」させられた。
ビリなんて死んだ方がまし、と思う私への処方箋。
今回も石川先生は同じことをおっしゃる。
そしてこれまで作り上げた内側の自分像も外側の自分像も手放しなさい、と。
最近「カッコ悪くても、失敗してもいい」と自分に許可したところだが、まだまだアタマで許可したに過ぎない。
そんな私に1個目のおむすびが言った。
「今まで本当によくがんばってやってきたね」
驚いた。
ちょっとパサついた、パリッと主張している自分のような不揃いのお米たちが、そう言った。
新しい自分の始まりは
これまでの自分を心底、ねぎらい、受け入れることから始まる。
のたうちまわってきた、過去の自分、その中で栄光を手にした自分、双方を成仏させる。
夫にも同様に大事なお話をしていただいて、大変貴重な1日となりました。
このはなご夫妻、一緒に同じ時間を過ごしたみなさんに感謝です。
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