ミニスナックゴールド

スーパーでミニスナックゴールドのミニを見かけて思わず買ってしまった。

砂糖がすごい量使われているとどこかで見てから手を伸ばすことは減っていたけれど、やっぱりだいすきな味。

小学生の頃、釣りにハマっていた時期があって、父親と行くことも多かったけれど、同級生とそのお父さんも釣りが好きでよく一緒に連れていってもらっていた。

そのご家族とはキャンプもカブトムシ取りも一緒に行くぐらいには家族ぐるみの付き合いというやつだ。

親からお昼代を持たされ、いつものように買っていったのがミニスナックゴールド。

待ち時間が長い釣りで、身体が自然と糖分を欲していたのだろう。

子どもの頃はそんなことを思わずにただおいしいから。それだけの理由と100円で安いから余ったお金でお菓子を買えると思っていた記憶。

あれから20年ほど経ち、すこし前にその同級生のお父さんが亡くなったと母親から知らされて、お葬式の為に地元へ帰った。

あの頃は知らなかったけど、お葬式でその方が大きな会社でとてもたくさんの方に愛されていた方だと知った。

生意気だとよく言われていた僕が好きだった大人たちは、皆さん大きな心を持って優しく接してくれていた。

いつか自分もそんな大人になれたらいいな。

と、だいすきなミニスナックゴールドを食べて思った。

やっぱり僕はまだまだ子どもかもしれないし、子どもでいたい。

甘いものに依存したいのは大人も一緒か。

いつか僕も誰かに甘えてもらえる存在になれるかな。

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