ごめんなさい
「ちっくん、こわいなぁ」
3歳の娘が注射の前に言う言葉。
インフルエンザの予防接種でものすごく久しぶりに注射をした時はどんなものか忘れていて泣かなかった娘。
やった!ついに注射を克服したかと思ったのも束の間。2回目はやっぱり泣いた。
そして日本脳炎の予防接種1回目は、針が刺さる前から泣いていた。
まあそんなもんだよなーと思いつつ、
泣かないでくれると嬉しい。
2回目が4月にあるけど、きっと泣くよね。
注射なんて小さい子は泣いたって全然普通なのに、なんで泣くこと=悪と思ってしまうのか。それはやっぱり「泣かないで偉いねー」という言葉があるからなのだろう。
私も無意識に使ってしまうけど。
やっぱり泣かない子はすごいなぁと思うし、羨ましいと思う。
でも、今日自分がコロナウイルスワクチンの予防接種に行ったらやっぱり注射は嫌だなと思った。この歳になってもそう思うんだから、3歳児が泣くのは仕方ないんだよな。
頭ではわかってるんだけどなー。
私は泣いたり諦めたりすることをよしとしない。そして、昨日一生懸命はさみを使っている娘に対して、何回か
「違うよ、そうじゃないよ」
と呆れたように言ってしまって反省した。
自分が仕事で同じような言い方をされたらどうか。まだ始めたばかりでよくわからない作業をしている中でそんな風に言われたらやる気を無くしてしまうだろうと思う。
失敗しても一生懸命やることが偉い。
そう思っていたはずなのに、
子育てでは、真逆のことをしてしまっている。
娘に申し訳なく思った。
それでも彼女はあきらめずにやって
「母ちゃんできたー」
と嬉しそうに笑う。
心が強くてきれいだなー、本当に。
できないことばかりじゃなく、
できていることや頑張っていることに目を向けてあげられたら、自分がかけてほしい言葉を娘にもかけられるんだろうな。
自分がされて嬉しいことをする。
自分がされて嫌なことはしない。
相手が子どもでも同じだよね。
ごめんなさい。