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インドネシアのIT事情

2019年11/28~12/3の間、インドネシアのジャカルタを訪問し現地の起業家や働いている方(日本人4人、インドネシア人2人)にお会いしてきました。そこで聞いてきたお話を簡単にまとめたいと思います。


アプリ利用事情

Gojek、Grab:移動、配送

Gojekはインドネシアで最も有名なサービスの一つで、インドネシアの人々の生活のインフラ的な存在となっているアプリです。

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車やバイクの配車はもちろん、フードデリバリーやマッサージ師、お手伝いさん、修理屋さんも呼ぶことができます。
とても機能が多く、買収や提携などにより使える機能がどんどん増えているのが日本などではあまり見ない展開の仕方なのでかなり面白いなと思いました。

競合であるGrabもほとんど同じような機能なのですが、1つ違う点としてはチャットに翻訳機能がついているところが使っている側的にはかなり大きな違いとしてありました。

またサービスとは関係ないのですが、インドネシアは道の構造が複雑で(なんといえばいいかわからない)Uターンを前提に作られているところが多いです。
そのため、他の国で配車アプリを使うよりも体感1.5〜2倍くらい待ち時間があるように感じられました。


Gopay、OVO:決済

決済サービスは他にもあるものの、最近ではこの2強になってきているようでした。
Gopayは先ほど説明したGojekの決済サービスで、Gojek関連のサービスやレストランなどのリアル店舗でも幅広く使うことができます。
OVOはGrabと提携しており、Grab関連のサービスやこちらもレストランなどのリアル店舗でも使うことができます。

ショッピングモールの中にあるお店はこの2つのプロモーションがほとんどのお店で展開されていました。

実はインドネシアを訪れる前から、決済のサービスに関しては少し調べていて普及していることがわかっていたので「現金あまり持って行かなくても大丈夫だな」と思っていました。
しかし実際試したところ、現地の銀行口座かデビットカードからしか引き落としができなかったため、自分のクレジットカードを登録することができず外国人からするとあまり便利ではないなと感じました。
(ミャンマーはGrab payに日本のクレカを登録することができます)

Gopayはドライバーさんにチャージしてもらうことも可能なのですが、「自分のウォレットの中にお金が入っていないからチャージできない(?)」的な話を4人くらいにされて、ついてから3日くらいは現金で払い続けていました(結局コンビニでチャージはしました)。


Tokopedia、Bukalapak、Shopee:Eコマース

Eコマースはローカル発のTokopediaとBukalapak、シンガポール発のShopeeが主に使われているサービスのようでした。
ただ、ローカルのサービスとしてはBukalapakよりもTokopediaの方が一歩リードしているようで、Tokopedia一強になるかと思われたタイミングでShopeeがインドネシアマーケットに参入しシェアをどんどん拡大していっているようです。

ちなみに各プラットフォームの特徴は以下のようなものがあるそう。

Tokopedia:女性向けの商品が多い、女性によく使われている
Bukalapak:男性向けの商品が多い、男性によく使われている
Shopee:女性向けが多く、特に若い女性が多く使っている


また個人的に気になっていたこととして、インドネシアは1万以上の島々からなる国であることを事前の下調べで知っていました。
そして単純に「物流が大きく関わるEコマースがこんなに使われているのはなぜだろう」という疑問を持っていたのですが、お会いした方々から以下のような見解を得ることができました。

・ECが使われるようになった背景は、海外からの大きな投資が入りプロモーションとしてかなり安く商品を販売したため(リアル店舗よりオンラインの方が安いのがほとんど)
・Gojek含め物流のコストが安く、便利になったため

お会いしたほとんどの方がこのような見解を述べていたので間違い無いのではないかと思うのですが、特別何かが起こったというよりも「投資が入ったから」という印象が強かったです。

ただEコマースが普及するとそれに付随する物流や決済のサービスも出てくるので、その点はミャンマーにはまだないところだなあと感じました(ニワトリ卵的なとこもあると思いますが)。そしてこれを機に、日本のEコマースが普及した背景も知りたいなと思いました🤔

追記(2020.1.8)
下記の記事が日本のオンライン小売推移を詳しくまとめてあった。以下がポイントである。

■日本のオンライン小売(以下、便宜のためECと呼ぶ)の歴史は古く、1995年のWindows95発売を契機に数多くのショップがモールサービス等を活用してEC事業へ参入してきた。
■2017年から2018年にかけて、EC市場は約1.5兆円拡張しているが、その62%がこのBig3(Rakuten, Amazon, Yahoo)の成長によるものだ。
■なぜBig3に流通額が集中したのか
この論点を考えるには、「オンラインの店舗へどのように人が流れるか」というトラフィックを掴むことがヒントになるのではないか。ここからは考察をメインで記載する。
基本的に「あるWebサイト・EC」へのトラフィックは以下の3つからしか生まれない。これらがオフラインで言うところの「道」にあたる。
①Direct: ブラウザ等のお気に入りを利用し、URLを直接叩いて来る。
②Referrals: メディアで紹介されたURLを踏んで来る ※SNS等も広義で含まれる
③Search: 検索エンジンにて目的語を検索し、検索結果を経て来る
■検索は大きく分けて「指名検索 = 目的訪問」「コンテンツ名での検索 = 出会い」に分割できるが、いずれもEC自体やそこに掲載されるコンテンツを認知・想起できるかどうかに依存する。つまるところ、「想起クエリ」と「UX」がクルマにあたる。
■さらに昨今の検索エンジンはUXを評価する。商品ページが充実し、コンテンツが読まれているか、購入完了まで到達できているか、レビューがしっかりついているかといった情報を活用して評価している。これにより同じ商品を掲載しても、すでに信頼度の高いAmazonやRakutenといったプレイヤーが検索結果の上位を勝ち取りやすい正のフィードバックループが回っている。そもそも企業体力も強いため価格競争にも強い。Amazonが扱う商品では、Amazonに勝てない構造ができている。

https://yamotty.tokyo/post/20191205_online_retail_history/



また下記のツイートのようなこともあり、僕的にはあまり嬉しくないことだったのですが、それくらいEコマースが使われているんだろうなと実感できた出来事でした。




その他サービス

お会いした人全員に「ユニコーンになっている企業(Gojek, Tokopedia, Bkalapak, Traveloka)以外に注目しているスタートアップやサービスはありますか?」と毎回聞いていたのですが、全員が「それら以外ほとんど思い浮かばない」という回答をされていたので、それくらいこれらサービスのインパクトが強いんだなと感じました(特にGojek)。


給与事情

今回、広告系とIT系の方としかお会いしていないのでそれらの業界に偏るのですが、現地の給与感としては以下のようなものがありました。

・新卒(大学卒)の平均給与は月4万円程度
・転職すると給料が倍になることが普通にあるらしく20代半ば〜後半くらいで月30万円くらいになる人材は結構いるそう
・会社のエース的な存在(営業とかエンジニアとか)だと月60万とか、も普通にいたりするらしい

ミャンマーでは月2000ドル以上の求人をあまり見たことなかったので、結構衝撃でした。
同じ会社の日本人よりも給与が高いとか全然あるらしく、マジカヨ...🙄と思いました。



おまけ1(インドネシアのジム事情)

インドネシアでは2つのジムに行ってみました!

Tamrin Cityというローカルのショッピングモール内に入っているゴールドジム

マシンがたくさんありかなりテンション上がりました💪


Pasific placeという高級ショッピングモール内に入っているFitness First

1回約2100円となかなか高かったのですが、自分の空札の状態を知ることができる機械&アプリやダンスクラスなどがあり、ゴールドジムとはまた違った楽しさがありました💪

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おまけ2(インドネシア人に間違われた回数)

僕は東南アジア諸国にいくと大体ローカルの人と間違われるという特技を持っているので今回は回数を数えてみようと思いました。

その回数はなんと5日間で17回でした(そんなに多くないか)。

行きの飛行機CAさん
ハンバーガー屋の店員さん
お会いした日本人Aさん
ゴールドジムの店員
ランドリーのおばちゃん
ランドリーの近くにいた警備員
焼き鳥がうまいローカルのお店の店員
お会いしたインドネシア人Bさん
お会いしたインドネシア人Cさん
道を聞いてきたおばちゃん
お会いした日本人Dさん
GojekやGrabの運転手×6

基準としては「インドネシア人だと思った〜」的なことを言ってきたり反応した人をカウントしています(インドネシア語はわからないので、それっぽいジェスチャーをした人をカウント)。




今回の滞在では色々な面で確信が持てたことが多かったので、またこれからも淡々と頑張っていこうと思います💪🔥

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