幾何学

デザイナー視点でIoTについて勉強してみた


UX/UIデザイナーの村上雄太郎です。

今年の3月に、2年弱滞在していたミャンマーから日本に戻ってきたのですが、
これから東京で住むにあたって、せっかくなら新しいテクノロジーに色々触れていこうと思い、家にIoT製品の導入(現在Google Homeとスマートコンセントのみ)を始めました。

それらを使いながら生活していることで、僕の生活においても変化があり便利だなあと思うところもあったので、
ちょっと本も読んでみようと思い、そのまとめや今後デザイナーとしてどう関われそうかみたいなところを書いていこうと思います。


今回読んだのは下記の3つです。


それぞれの本で書かれていたことは基本的に似ていたのでざっくり内容を説明します。


IoTになるとどうなるの?

IoTは「Internet of Things(モノのインターネット化)」の略語で、今後あらゆるモノにインターネットが繋がれていくよ〜というような意味です。

電気が発見された後にあらゆるモノに電気が入りこんでいったのと同じように、今後はあらゆるモノにインターネットが入り込こんでいくと言われています。

そして全てのモノがインターネットに繋がるとどうなるのよ?🤔というところが1番知りたいところだと思いますが、
これまで販売されていたモノは、今までだと

作る→販売する

という流れだったものが、

作る→販売する→データを集める保守・改善(アップデート)する

というように変化します。
つまり単純にモノを販売していたものが、データを集め、そのデータからプロダクトを改善(アップデート)することができるようになることでサービスを提供することに変化します。


例えば先日、人生で初めてTeslaの試乗にいってみたのですが、
車内に物理的なボタンがとても少なく、タブレットで車内のほとんどの操作ができました。
そしてソフトウェアアップデートをすることができるので、文字通り車を作った後にでも機能を追加することができるということです。
まさに単純に車だけを売っているのではなく、Teslaを買うことで体験できるサービス(現在、これから新しく追加される機能どちらも含む)を提供しているんだなと、間近で感じることができました。


また別の視点ですが、Teslaの事例でもわかりますがこれは産業として製造業でもありサービス業でもあるのです。このように今後ほとんどの産業はサービス業と融けて展開していくことになるらしいです。オモシロイ。



IoTは具体的に何をしているの?

IoTの基本的な流れとしては、

センサーで情報を収集し

クラウドにデータを蓄積した後、

人工知能で分析し、

人々にフィードバックする

を繰り返しています。


もう少し具体的にみていくと、

■センサー
・センサーモジュール(温度センサー、加速度センサー等)
・レーダー(車両や物体の距離等)
・マイク(音声入力)
・カメラ(動画、ヒト・空間の把握)

■クラウド
・インターネット上に格納されたデータを、インターネットを通じてどこからでもアクセス(読み書き)できるようにする

■人工知能
・定義されたルールによって判断する(機械学習)
・サンプルとなるデータをもとに機会が自ら学習するもの(ディープラーニング)

■フィードバック(アクチュエーション)
・環境系
・動作系
・表示系

に細分化することができます。

画像1

今現在僕が使っているIoT製品はGoogle Homeのみなのですが、
Google Homeだとマイク(音声)によるセンサーで情報をインプットし、質問に回答(表示系)してくれたり部屋の電気をつけてくれたり(動作系)をフィードバックしてくれます。

上記を細分化してみた後にでたジャストアイデアですが、
僕は現在1人暮らしなので日中は配達物を受取れず、毎度再配達の依頼をすることがかなりめんどくさいと感じています。
その問題を配達員さんが来た時にスマートロック(遠隔でもカギの開け閉めができる)とカメラ(カメラ作動し、スマホから部屋の状態を確認できる:セキュリティ)で解決できそうだなと感じました🤔
(技術的にどうなんだろう...)



デザインをどう活用できるか

これらの本を読み、そして実際にIoT製品を使ってみてデザイナーとしてIoTのプロダクト(サービス)を作る際に求められることは3つあるかなと思いました。

①IoTにおけるUXの視点
基本的にアプリを作る際のUXの考え方とあまり変わらないとは思いますが、独自の価値(一般の人が経験したことのない)を誰にどう提供するのか?という視点です。

・カスタマージャーニーマップ
・リーンキャンバス
・サービスブループリント

上記のようなツールを活用しながら、技術だけが先行するようなサービスではなくどうユーザーの生活の中に「独自の価値」を違和感なく提案できるか?を考え、UXを構築することはデザイナーの得意分野であり役に立てそうだなあと思いました。

 
②IoTにおけるUIの視点
IoTの場合、アプリとは違いタッチポイントとなるのは画面のみではなく、

音、振動、光、映像

など視覚、聴覚、触覚に幅広く触れるので、「人間ってこういう時にどう感じるんだっけ?」みたいな心理や認知といったところが求められるのかなと思います。
アプリの時よりもタッチポイントや感情の幅が広くなるのかなというイメージ🤔

そしてこれらUXとUIを行き来しながらプロトタイピングを繰り返し行うことで、サービス全体の完成度を上げていくということはデザイナーの得意領域なんじゃないかなとも思いました。


③やらなければならないこと
逆にまだ弱いところとしては、技術的な知識は全然理解していなく、それらを知らないと机上の空論のような話になってしまいそうなので、少しずつ学んでいかないといけないなとも思いました。
(これは僕の個人的な話かもしれませんw)



さいごに

日本に戻ってきた理由の1つとして、アプリ以外のインターネット領域のサービス設計もしていきたいという気持ちがあったので、
今年は何か1つ会社でも個人でもいいのでIoTに関するサービスに関われるように頑張ろう〜と思います。

オススメのIoT製品ありましたらぜひ教えてください🤖



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?